米国務省は、現在中東からの便に対し、スマートフォンより大きい電子機器の機内持ち込み禁止措置を行っているが、これを欧州からのすべての便へ拡張することを検討している。政府はテロ攻撃に対する更なる安全対策であるとしている。
2017年3月に中東諸国から米国へのフライトで、スマートフォンより大きい電子機器の機内持ち込み禁止が決定された。英国は即座にこれに追随し、同じ空港からの措置を実施していた。現在、同国は欧州からのフライトにもこの方針を適用する方針であるように見えるが、映像制作の関係者へも大きな影響を及ぼす可能性がある。下は、私たちが精密な機器を預けない理由を説明したビデオだ。
個人的な経験から、私はいつもカメラを機内持ち込みするようにしている。リチウムイオンバッテリーは、カメラに取り付けられている限り、1個のみ持ち込むことができる。これにより、最悪でもカメラ、バッテリー、およびいくつかの機材で撮影を開始することができる。荷物が紛失したり、別の飛行機に乗せられたりといったことは、残念ながら日常茶飯事だ。この禁止措置が実施されれば、欧州の空港からのフライトでは、カメラを機内持ち込みすることは、もはやできなくなる。残された唯一の方法は、ペリカンのケースに確実に機材を梱包し、後は運を天に任すだけだ。
No final decisions made on expanding the restriction on large electronic devices in aircraft cabins; however, it is under consideration 1/2
— ARCHIVED DHS Spokesperson (@SpoxDHS) May 10, 2017
更にノートパソコンも預ける必要があり、データが記録されているパソコンを何時間も目の届かないところに放置しなければならない。これはセキュリティの面でも恐ろしいことだ。ビジネスセクターがこれに対処することを期待したいが、その前にペリカンケースの需要が急増するだろう。