キヤノン C300 Mark IIの新しいファームウェアV1.0.7.1.00がリリースされた。このファームウエアでは、カメラ内ノイズリダクションを完全にバイパスして内部処理が行われない映像を得ることができるようになった。
シャープネスとノイズリダクションは、カメラメーカーがソフトウェアに組み込む機能のひとつで、これにより、一定の画質の影像が出力される。しかし、更に高度な処理ができるユーザーは、これらの機能をできるだけ使わず、可能な限り内部の味付けを減らしたり、完全にバイパスしたいと考えている。
従来よりC300 Mark IIのノイズリダクションメニューにはOFFが用意されているが、この場合でも映像に影響を与え、特定の状況下で映像に影響が現れる。今回新しくリリースされたファームウェアV1.0.7.1.00には-1が新設され、カメラ内のノイズリダクションを完全にバイパスできるようになった。
gadgetflux.netのPatrick Zadrobilek氏は、すでに新しいファームウェアのテストを行っており、下の画像で結果を見ることができる。
Patrick氏のテストで分かるように、Canon C300 Mark IIのノイズ低減アルゴリズムに起因する影像への影響は、-1の設定では完全になくなってる。(下の画像)
カメラのノイズリダクション機能は有用なツールではあるが、ポストプロダクションでのワークフロー上で、更にノイズの少ない映像を得ることができる。 Neat Video、Red Giant’s Denoiser III、有料版DaVinci Resolveなど、外部のノイズリダクションを使用することにより、より柔軟なノイズリダクションが可能だ。
今回のC300 Mark IIファームウェアのアップデートV1.0.7.1.00では、システム全体のパフォーマンスに対するマイナーな改善も含まれている。一部のCFastカードや、ビューファインダーのパネルライトコントロール機能を使用するとクラッシュするという問題も解決されている。
C300 Mark IIファームウェアアップデートはこちらからダウンロード可能だ。
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