新しく発表されたZeiss Otus用Lockcircle PRO M.95システムは、写真用レンズをシネマ標準の95mmのフロント径に変換することができる。
映画制作を始めて間もないカメラマンは、写真用のレンズをそのまま使うことが多い。しかし、経験を積むにつれ、レンズを映画用に適応させようとする。例えば、フォローフォーカスシステムなどは良い例だ。しかし、それは基本に過ぎない。マットボックスなど、多くのシネマ制作用アクセサリーが、シネマ標準の95mmのフロント径で作られている。Lockcircle PRO M.95システムは、小型の写真用レンズをシネマスタイルのレンズとして使用できるように変換することができる。
Lockcircle PRO M.95システムは、レンズのフロントスレッドにねじ込み、フロント直径を業界標準の95mmまで拡大する。これにより、フォーカスやズーム時にレンズ筐体が伸びる問題を解決し、Lockcircleのマットボックスなどのアクセサリを使用するのに十分なクリアランスを得ることができる。 PRO M.95アダプターの内側には90mmフィルタースレッドが付いており、より小径のフィルターなどのアクセサリーを使用することができる。
Lockcircle PRO M.95システムは、アルミニウム製の仕上げで外観を合わせているように、主にZEISS Otusシリーズ用として販売されているが、他の写真用レンズでも52mmから90mmまでのレンズならアダプターを介して使用することができる。 OtusキットにはPRO M.95システムアダプターが含まれており、28/55/85mmと刻印されたフロントレンズキャップとリアレンズキャップも付属している。単焦点用キットの価格は149ドルだ。
このソリューションは、写真用レンズをシネマ規格のフロント径に変更するより安価かもしれないが、非常に高価なステップアップリングという見方もできる。
詳細については、同社のWebサイトを参照いただきたい。