Loawaが新しいレンズアダプターを発表した。マジックシフトコンバータ(MSC)は、Laowa 12mm f/2.8 Zero-Dで使用するように設計されており、広角レンズのパースペクティブ効果を補正することができる。
高層ビルなどの建築物を撮影すると、広角レンズの特性により、遠近効果が強調された画像になることがある。高い建物なのに上の方が圧縮されて高さ感が損なわれるのだ。つまり、広角の写真やビデオは、建物の上部に行くほど小さく見える。
例えば、下の画像では、左のオリジナルの画像は、広角レンズ特有の印象だ。通常の高さから撮影されているが、小さな人間と高層ビルが相対的に配置されているため、遠近感が強調された画像になっている。
右側のシフトされた画像は、建物のラインをまっすぐにして、広角レンズの効果を補正したものだ。
これはすべて、Laowa Magic Shift Convertor(MSC)によってカメラ内で処理される。これは、フルフレームレンズのイメージサークルを拡大し、10mmの正と負のシフトでイメージサークルを再整列することによって、遠近効果の被写体をまっすぐにしている。イメージサークルを拡大するとケラレが発生せず、全方向の回転構造が採用されているため、水平方向と垂直方向どちらでも撮影できる。
Laowaマジックシフトコンバーターは、キヤノンEFまたはニコンマウントレンズに対応し、ソニーのαミラーレスカメラのFEマウントに装着できる。このコンバーターはLaowa 12mm f / 2.8 Zero-Dレンズと組み合わせて使用するように特別に設計されており、+/- 10mmシフト機能により、17mm f / 4 Zero-Dレンズとして使用できる。
主な技術仕様
- レンズ構造:4群5枚
- 寸法:69.6 x 44.1mm
- 重さ:約360g
- マウント:キヤノンEFまたはニコンマウントのレンズをソニーFEカメラへ装着
- シフト互換性:+/- 10mm
このコンバーターは、写真とビデオ両方のユーザーにとって非常に便利だ。私は、超広角レンズは、遠近感が強調されすぎ、不自然な場合が多いと思っている。これを補正することで、見た感じに近くなり、違和感が薄れるだろう。
キヤノンバージョンは、7月末から8月初めに発売され、ニコンバージョンは更に2ヶ月後の発売予定。