LukiLinkは、スマートフォンにカメラを接続してモニター、録画、ストリーミングを行うための小さなデバイスで、Kickstarterに登録されている。
外部モニターレコーダーは、撮影時のモニタリングや編集に適したコーデックでの記録機能など、多くの有用な機能を持っており、現代の映像制作ワークフローで欠かせないものとなっている。しかし、モニターレコーダーはかさばり、当然コストもかかる。
LukiLinkは、大画面でモニターするためのスリムで安価なソリューションを提案している。スマートフォンの画面をディスプレイとして使用するのだ。
LukiLinkの仕組み
簡単に言えば、LukiLinkはカメラの出力信号をスマートフォンが解釈できるものに変換するハードウエアで、フルサイズHDMIからUSBへのアダプターだ。そして、アプリにより、最小の遅延で映像を表示する。遅延は非常に小さいので、フォーカシング操作に影響することは無い。
https://www.youtube.com/watch?v=i-Xs-w8ytz0
映像のモニタリングだけでなく、スマートフォンの内部ストレージに直接記録することもできる。 LukiLinkは、限られたビットレート(最大15Mbps)のため、SSDやSDカードに書き込むプロ用のレコーダーと競合することはできないが、スマートフォンに直接アクセスして編集に使用することもできる。撮影し、編集後にソーシャルメディアへのアップロードまで、コンピューターを介す必要は無い。
ソーシャルメディアに関して言えば、LukiLinkアプリはFacebookのプラットフォーム上でのライブストリーミング機能を搭載しているため、より容易に動画配信が可能だ。それだけでなく、コンピューターに映像を転送する必要もなく、スマートフォンのWi-Fi機能を使用することで、ソーシャルメディアブロードキャスティングは完全なモバイル形態で可能となる。
LukiLinkは1080 / 60pの入力をサポートし、1080 / 30pで記録することができる。サポートされている解像度の一覧は、下の表のとおり。
LukiLinkは現在のところAndroidのみに対応しているが、iOSアプリでも開発中。今年10月の出荷開始までには、準備される予定だ。
4K、LUTサポート、より短い遅延、あるいはピーキングや波形などのツールの搭載など、アプリケーションの改善も計画されている。 これらが実現された場合、特にタブレットでも使えるという多才さを考えると、非常に強力で安価なツールになる可能性がある。
将来的には、プロ仕様やSDIバージョンも計画されている。
詳細については、LukiLink Kickstarterのキャンペーンをご覧いただきたい。ここでは早期に投資するユーザーのために、お得な情報が用意されている。この記事の執筆時点ではメーカー希望小売価格は€129の予定だが、€79、€50で事前予約することができる。