EDIUS9がHDRワークフローをサポート
グラスバレーEDIUS 9は、国内で広く使われている編集ソフトウエアの最新バージョンで、今回のバージョンアップで、完全なend-to-endのHDRワークフローがサポートされた。
EDIUSはグラスバレーの製品だが、かつてはPremiere Proのプラグインからはじまっている。 それから12年を経過して、EDIUSはIBC 2017でEDIUS 9を発表するに至った。(グラスバレーのIBC2017出展概要はこちら)
海外での知名度はそれほど高くないかもしれないが、EDIUSは放送の世界で広く使われており、日本の放送関連会社の90%が採用している。EDIUSは、当初より様々なビデオフォーマットのネイティブサポートをコンセプトにしており、当初から様々なビデオフォーマットを変換無しで直接タイムラインに配置できるのが特長だ。
また、EDIUSは、非常にシンプルなデザインをベースにしており、ジャーナリストや基本的なビデオ編集作業を行う放送局のユーザーなど、編集がメインの業務でないユーザーでも、使い方のトレーニング無しに、すぐに使うことができる。更に、EDIUSは独自のハードウェアを必要とせず、完全にソフトウェアベースであり、強力なビデオカードが無くてもCPUパワーだけで基本的な編集ができてしまう。
IBC 2017で発表されたEDIUS 9は、完全なHDRワークフローをサポートしており、BT-2020をサポートしたタイムライン、カラーコレクション、YouTube HDRや放送仕様のフォーマットでのエクスポートが可能としている。
さらに、EDIUS 9はキヤノンC200で採用されたCinema RAW Lightフォーマットなど多くのカメラフォーマットをサポートし、放送局だけでなく、プロフェッショナルな映画制作にも適している。
EDIUSは、一度購入すると期間制限なしに使用できるライセンス方法で販売されている。用途に応じて選択できるマルチユーザーライセンスがあり、基本的なEDIUS Proは$ 499、拡張版のEDIUS Work Groupバージョンは999ドルで販売される予定。(日本国内価格は未発表だが、2017年9月1日以降にEDIUS 8を購入したユーザーは、EDIUS 9へのフリーアップグレードが可能。またアップグレード用パッケージも販売予定)プラットフォームは、従来通りWindowsのみのアプリケーションとなっている。EDIUS 9は11月に発売される予定だ。