PolarPro FiftyFiftyレビュー - GoPro用水中ハウジング
PolarPro FiftyFiftyは GoPro HERO 5用の最新ガジェットだ。水中と水上のスプリットショットが撮れるドーム型のハウジングで、マリンスポーツなどで楽しめるだろう。
私はここ数年、GoProを使用しているが、カメラとアクセサリーの進化には驚かされる。最近見つけたものに、 PolarPro FiftyFiftyがあるが、これは水面の上下のショットを同時に撮影できるドーム型の水中ハウジングだ。
ところで、なぜドームである必要があるのかと言う疑問があるかもしれない。これには2つの理由がある。まず、GoPro本体ではレンズが小さく、その半分だけ水中に入れるのは難しい。第2に、映像がぼやけてしまう。水は表面張力により、空気とプラスチックのフロントレンズの間に薄い膜を作り、これが光学的に作用してしまう。フロントレンズでこの現象が発生すると、映像はぼやけてしまう。しかし、この現象が起こっても、レンズから距離があると影響は少ない。そのためドーム型とすることにより、この問題を解決しているのだ。
PolarPro FiftyFiftyとは?
PolarProは GoPro HERO 5専用に設計されており、ドーム型をしている。グリップとドームの表面を保護するためのネオプレンカバーも同梱されている。 GoProの取り付けは簡単で、すぐに使用できる。
FiftyFiftyでの撮影
水面の上下のショットを撮るのは難しくない。これでまた新しいカメラアングルを楽しむことができるだろう。ただし、撮影に関しては幾つか注意すべき点がある。
上のビデオは家族と一緒にクロアチアのコルナティ国立公園で撮ったものだ。この映像を撮影する際に私が気付いた幾つかの問題を以下に示しておく。
FiftyFiftyを使用する際に考慮すべき事項。
- ドーム内には空気が入っており、かなり浮力がある。
- GoProカメラのホワイトバランスは、自動で昼間の屋外から水中に変わる。スプリットショットでは、常に2つの間で行き来するので、ホワイトバランスは昼間(5600K)にロックしておくと良いだろう。 しかしこの場合でもDaVinci Resolveでかなり色補正をする必要があった。また、水面上のWBが正しい場合でも、水中の映像は緑がかっており、生き生きとした肌の色合いが失われてしまうので、少なくともこの部分は修正が必要だ。ビデオでは、肌の色調と水の色に補正を加え、色調を整えている。青い水と肌色のコントラストは美しく仕上がったと思う。
- GoProの視野設定を、ナロー、ミディアム、ワイド、リニアモードで試してみたが、スプリット、あるいは水中ショットの場合、ワイドの設定がベストだと分かった。すべての設定はビデオモードで正常に動作するが、コーナーケラレがフォトモードで散見され、ドームの端が写ってしまう。
- GoProの手振れ補正をONにしている。 2.7Kモードを含め、非常に良い画質を得ることができた。
- サウンド:自動モードでは、GoProはフロントマイクとリアマイクの間で絶えず切り替わるので、前面のステレオマイクのみを使用するように設定する必要がある。ドーム内でも、音は普通に収録できる。上のビデオで聞こえている音は、GoProで収録したものだ。
- ドームの表面をきれいにしておく必要がある。また水中に入れて、表面の水滴をできるだけ付けないようにするとよいだろう。水滴が写ってしまうと、かなり醜い映像になってしまう。
- 水がドームの中に入らないように注意する。ドームレンズを取り外して清掃することはできるが、ビーチでは難しい。
ボート上のショットでは、PolarPro ND32フィルターを装着し、モーションブラー(レビュー記事はこちら)とGoPro Karma Grip(レビュー記事はこちら)を使用している。
さて、 PolarPro FiftyFiftyについてレビューしたがいかがだろうか。詳細については、同社のWebページを参照いただきたい。