Scorpion Light V1は非常に成功した照明器具だが、このメーカーのBlind Spot Gearは改良版のScorpion Light V2のKickstarterキャンペーンを開始した。資金調達は目標の30%を超えており、キャンペーンの残日数は22日となっている。
Blind Spot GearのScorpion Lightは非常に小型軽量で、しかも柔軟性に富み、強力なライティングシステムで好評を得ている。しかし、開発はこれで終わったわけではなく、改良型のScorpion Light V2がKickstarterに公開されている。
Scorpion Light V2の概要
セットアップは常に時間との勝負だ。効率的で短時間で行えることが重要で、小さな照明器具でも、セットアップの簡単さが全体のセットアップ時間に影響をおよぼす場合が有る。大きなライトやスタンド、あるいはバラストを使うのではなく、バッテリー駆動できる小さなライトがあれば、セットアップもかなり楽になる。
Scorpion Light V2は、まさにそのような照明器具で、非常に柔軟性があり、明るく、使い勝手が良い。以下はKickstarterキャンペーンのビデオ。
新たに開発されたScorpion Light V2は、V1バージョンより軽く、小さく、頑丈になっている。さらに、ケースの設計にも特に注意が払われている。これは意外に重要なことで、現場で照明システムの部品を探す事態になれば、大きな時間ロスになるからだ。
ケースは最初から設計され、全ての備品がきれいに整理され収納されている。ケースは2本のライト用のソフトバッグと、2本のライトセットとスタンドが収納できるハードケースの2種類が用意されている。
主な仕様
Scorpion Light V2にはデータシートが付属している。これにより、ユーザーがいちいち光質をチェックする必要が無い。
Scorpion Light V2のTLCI(Television Lighting Consistency Index=テレビの光度指標で、スタジオ照明において、そのライトが最適かどうかを示す単位)は95となっている。また磁石で固定できるバーンドアはゲルフィルターを簡単に取り付けることができる。 27°の照射角度で2400 Lux @ 1mの明るさとなり、この時の照射円の直径は50cmになる。
Scorpion Light V2の重量はわずか300gで、どこにでも取り付けられる。 Manfrottoのスーパークランプと組み合わせて使用すると、様々な設定が可能。さらに、1/4スレッドも用意されている。バッテリーは、ソニーのNP-F(Lシリーズ)バッテリーか家庭用電源が使える。調光は0~100%で可能。
キャンペーンの資金調達は24時間で100%を達成
Kickstarterのキャンペーンはすでに多くの支援が集まっている。 21,350ドルの目標は24時間弱で達成してしまった。下のビデオは、スコットランドのグラスゴー近くのBlind Spot Gearの本拠地で撮影されたもの。
ビデオデマ分かるように、Scorpion Light V2はいつでもどこでも簡単にセットアップでき、役に立つライトだ。
多くの場合、照明のセッテイングに割ける時間は短く、しかしセッティングには時間がかかるのが常だ。その結果、中途半端な設定になってしまい、撮影もうまくいかないことがある。 Scorpion Light V2は、このような状況を解決する一つの手段になるかもしれない。
価格と発売時期
Kickstarterのキャンペーンは時々刻々終了に近づいているので、購入を検討している場合は早めにオーダーして欲しい。1本のScorpion Light V2は$324ドルで、スーパークランプ、ソニーNP-F550(80分稼働)、バッテリーアダプター、USBバッテリー充電器、取り付け用アクセサリーが付属する。
2本のScorpion Light V2セットは545ドル、クワッドセット(4本入り)は1.207ドルとなっている。こちらはソフトシェルケースではなく、頑丈なハードケースが付属する。4つのAC電源アダプターも用意されている。更に、ROSCOゲルパック、D-Tapアダプター、延長ケーブル、バッテリーなども単独のアクセサリーとして用意されている。
キャンペーンでの価格は将来の販売価格より安価な設定なので、かなりお得感がある。しかし、Kickstarterでの支払いは購入ではなく、財政的なサポートであるということを覚えておく必要がある。その見返りとして、完成した製品を低価格で入手することができるのだ。現実的には、失敗する場合もあり、あるいは完成が遅れる場合もある。Blind Sport Gearは初めて挑戦するメーカーではなく、既に製品を市場に投入しているので、あまりそのようなことを心配する必要はないかもしれないが。
リンク: Kickstarter Campaign