SLR Magic Anamorphot 1.33x-655アナモフィックアダプターは今年のCine Gearで発表された。従来の球面レンズを1.33倍のアナモフィックに簡単に変換できる。フジノンとの協業で、フジノン MK 50-135mm T2.9にも最適化されている。
アナモフィック変換は広く普及しており、SLR Magicはその代表的なメーカー。同社のSLR Magic Anamorphot 1,33x-40アダプターは広く使われている。このアダプターは、フォトレンズをアナモフィックレンズに簡単に変換できる。(レビューはこちら)。
新しいSLR Magic Anamorphot 1.33x-65はより多くのレンズに対応し、今回フジノンのMKズームレンズにも対応された。
SLR Magic Anamorphot 1.33x-65アナモルフィックアダプター
従来の球面レンズ用のアナモフィックアダプターは、フジノンのMKシリーズとSLR Magicのマイクロプライムに対応するように開発されている。これは既に存在するSLR Magicアダプターより大きなレンズに対応するものだ。 (フロントスレッド82mm、フロント径65mmまで)。アダプターには、ユニバーサルマットボックスが使えるように前面に114mのクランプを備えた112mmスクリューフロントと、フィルターやディオプターようにフロントスレッドが用意されている。アダプターにはもう一つのフォーカスリングがあり、デュアルフォーカス操作が必要となる。
使用方法
SLR Magic Anamorphot 1.33x-65は、既存のレンズ(フロントレンズ)の前面に直接ネジ止めするレンズアダプター。装着するレンズは、フロントレンズは直径82mm、フロントガラスの直径は65mm以下の必要がある。アダプターは画像を1.33倍に変換する。これは、16:9で撮影すると、一般的な2.35:1のアスペクト比になる。
1.33xと2x
1.33倍アナモフィックアダプターは、16:9センサーに対応するという点で優れており、互換性が高い。 2倍のアナモフィックは、4:3センサーに対応する。2倍は従来から使用されているもので、画像を更にストレッチする。したがって、アナモフィックの美学(例えばボケ)は、より明確になる。
フォーカスリング
他のアナモフィックアダプター同様、SLR Magic Anamorphot 1.33x-65にも独自のフォーカスリングがある。 Anamorphot 1.33x-40には2つの設定リング(一般的な用途とマクロ)があり、通常のレンズのようにフォーカシングが必要となる。アナモフィックアダプターとレンズの両方でフォーカシングを行う必要があるので、撮影中にフォーカスをフォローするのは難しいかもしれない。アナモフィックアダプターでは、デュアルフォーカスリングは珍しいことではない。コストパフォーマンスの高いソリューションでは、同時に妥協点もあるが、SLR Magicではアダプターのフォーカシングを改善するために正確なフォーカスマーキングを行い、推測で最適な場所を探す必要はほとんどない。
フジノンとの協業
同社のマイクロプライムがSLR Magic Anamorphot 1.33x-65と完璧にマッチするのは当然だが、今回はフジノンとの協業も行ったとのこと。下は、SLR Magicのコメントの要約。
「富士フイルムとのコラボレーションが発表されたことを誇りに思っています。この新しいアダプターは、MKシリーズのFujion MK 50-135mm T2.9に最適化されています。このレンズに装着すると、一体のレンズのように見えます。」
主な仕様
- レンズの種類:アナモフィックアダプター
- フロントスレッドは、フィルターとディオプター用にネジを用意
- マットボックス対応のフロント径:Φ114
- フロントフィルタースレッド:Φ112
- リアフィルター経:Φ82
- レンズコーティング:マルチコーティング
- 最短合焦距離:レンズに依存(フジノンMKレンズでは1.22m)
- 重量:780g
筆者はSLR Magicのアナモフィックレンズを数多く使用しており、このフジノンレンズ用のアダプターも是非試してみたいと考えている。
価格と発売時期
Anamorphot 1.33x-65の価格は1,499ドルで、6月末に発売予定。
2018 Cine Gearでのスペシャルオファー
SLR Magicは現在、SLR Magic Anamorphotのユーザーと早期ユーザーに対し、特別価格プログラムを提供している。詳細については、直接電子メールで問い合わせのこと。
筆者は現在Cine Gearが開催されているL.Aにおり、簡単なレビューを予定している。