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映画「アバター」の続編はソニーのVENICEで撮影

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ソニーは、リムーバブルセンサーブロックを搭載したVENICEの新バージョンを発表した。また、同機のファームウェアVer.27月初旬に発売する予定。ファームウェアのアップデートにより、フレームレートの追加、Eマウントへの対応、およびその他の新機能が追加される。同社はまた、映画「アバター」の2本の続編がVENICEで撮影されると発表した。

Cine Gear Expoは本日ロサンゼルスで開幕し、cinema5Dチームも取材にあたっている。今後、Cine Gear Expoでの様々なニュースをお伝えする。

アバターの続編はソニーVENICEで撮影

ジェームス・キャメロン(James Cameron)監督は、ソニーのVENICEカメラシステムで「アバター 2」と「アバター3」を撮影する予定であると発表した。アバターのプロデューサーであるJon Landau氏はステージに出演し、Lightstorm Entertainmentとソニーとのコラボレーションについて話をしたが、我々は彼にもインタビューした。 Landau氏は、「Jim(キャメロン監督)と私はソニーのVeniceに大いに期待している」と述べ、キャメロン監督も「VENICEは、私が今までに見た中で最も驚くべき画像だった。黒は豊かで深く、かつ柔らかく、ハイライトとソースライトは驚くほど鮮明だ。ハイダイナミックレンジという言葉に真に感謝するのははじめてのことだ。」と付け加えている。

なおこれらの撮影には、多くのαミラーレスカメラ、さらにはコンパクトなRX0など、さまざまなソニーのカメラも使用されてており、実に興味深い。

VENICE Extensionカメラを持つアバターのプロデューサーJon Landau氏

VENICEエクステンションシステムを新開発

1999年にソニーと、キャメロン監督の制作会社であるLightstormとのコラボレーションが始まり、イメージセンサーブロックをカメラ本体から延長するユニークなエクステンションシステムが開発された。同様の手法がVENICEに採用され、センサーブロックとカメラ本体はケーブルで接続され、最大20フィート(約6.1m)延長できる。もちろん画質は低下しない。今後のアバターの続編では、2台のVENICEカメラを使い3Dでの制作がされる予定。新しいソニーのケーブルシステムを使用すると、リグに搭載されるのは約1.4Kgのイメージセンサーブロックのみとなり、カメラの重量が大幅に軽量化される。

Like a DSLR – with a big fat cable. The sensor block of the Sony Venice

アバターの続編は、VENICE Extensionカメラで撮影する最初の長編映画になる。このシステムはまた、ステディカム、ドローン、ジンバルなどでも使用される可能性がある。ただし、紐付きではあるが。

価格や発売時期についての言及はなかったが、既存のVENICEのアップグレードオプションとされている。

VENICEで撮影されたショーケース作品

なお、2つの短編映画がVENICEで撮影されている。 Jeff Berlin氏(監督、DP)の最初の映画「The Shoot」は、VENICEのカラーサイエンスと、カメラがモデルの肌色をどのように表現したかを紹介している。

2本目はLaura Stabilini氏が監督し、DPのPaul Cameron氏が撮影した短編「Ties」で、VENICEの低照度特性を見せている。 なお、Cameron氏は新しく発表されたZEISS Supreme Primeレンズを使用している。

VENICE ファームウエアVersion 2の主な機能

  • 2018年7月初めにリリース予定
  • 6Kフルフレームで25p、4K 4:3アナモフィック、6K 17:9、1.85:1および4K 6:5アナモフィックで25pを追加
  • 有線LANリモートコントロール – カメラ設定、FPS、シャッター、EI、アイリス(ソニーEマウントレンズ)、Recスタート/ストップ、内蔵NDフィルターなどの主要機能をリモートコントロール
  • 15%以上のダイナミックレンジを最大限に活用するため、デュアルベースISOで2500が追加された(18%ミドルグレーで測定した+6stopから-9stopまで)
  • 可変フレームレート1〜60fps
  • 独自の3D LUTをカスタマイズし、カメラに保存することが可能
  • 対応レンズマウントを追加 – Eマウント(レバーロック式)

ハイフレームレート撮影

ソニーはまた、ハイフレームレートオプション(有料)を発表した。アップグレードにより、6Kで最大60fps、4Kで最大90fps、2Kで最大120fpsの撮影が可能となる。これらは2019年春にリリースされる予定だが、詳細は未定。

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