Simmod LensはSimmod Variable Density Filterを発表し、バリアブルNDフィルター市場にも参入した。高品質のドイツのレンズを使用しており、高画質が期待できる。革ケースも付属している。
Simmod Lensは、ヴィンテージレンズの改造を得意としている。ハードマウントコンバージョンキット、フォローフォカス用80mmフロンギア、絞りリングへのクリック付加などのサービスを行っている。そしてこの度、同社はSimmod Variable Density Filterの発表で、フィルターマーケットにも参入した。
Simmod Variable Density Filterの概要
これは77mmねじ式Fader NDで、0.4〜1.8レベルの中間濃度(1.3〜6ストップ)のフィルターで、レンズ自体はドイツのSchott製だ。フィルターはマルチコーティングされており、反射や傷に強く、防水コーティングも施されている。
今ではVariable NDフィルタは各社から数多く発売されているが、Simmodは独特の機能を与えている。
特徴
Simmod Variable Density Filterにはいくつかのユニークな機能がある。
中でもフィルターの外側に別のリングがあり、これによりレンズの位置に関係なくフィルターのネジをしっかりと締めることができる。これは次の2つの点で評価できる。
まず、マーカーの位置を任意に決めることができることで、NDの濃さを正確に知ることができる。従来のバリアブルNDフィルターでは、ねじ込んだ位置により、マーカーが下に来てしまい見えなくなることがある。
次に、好みの位置で最適の濃さになるように調整できる。すなわち、よく使う濃さのところを、見やすい上部に置くことができる。
更にハードストップ機構も搭載されている。すなわち無制限に回転するのではなく、回転に両端がある。これは他社のバリアブルNDフィルターでも付いているものがあるが、多くの場合見落とされている。濃くし過ぎるとXパターンが発生する場合があるが、ハードストップがあるとそのような心配はない。
なお、回転させるためのつまみも付いており、細かいところまで考えられている。
手頃な価格
これら多くの機能を持っているので、他社のバリアブルフィルターとは一線を画していると言える。更に価格は125ドルと手頃で、しかも本革のポーチが付いてくる。
ただ、現在77mmしか発売されていない。82mmは早急にラインアップしてほしいところだ。フィルターは一つのサイズだけ揃えれば良い。手持ちのレンズで最大のフィルター径よりも1サイズ大きいものを選択し、ステップアップリングで装着する。これにより、長期的に見れば出費を節約することができるだろう。
SimmodはサーキュラーPLも発表したので、こちらもお知らせしておこう。どちらもSimmod LensのWebサイトで入手できる。