いくつかのカメラアクセサリーは何十年も同じように作られているが、小さな三脚であるハイハットの場合もこれにあたる。地面に近い低位置のショットを可能にし、独特のアングルでの作品を撮ることができる。 しかしShooToolsは新しいユニバーサルチルトハイハットを開発、従来と異なり簡単に使えるデザインを採用した。
低位置のショットを撮るには、2通りの方法がある。
- 一つはカメラを地面に直接置いたり、サンドバッグに置く方法。この方法の欠点は、パン、チルト、あるいは高さの調整が難かしいことだ。
- もう一つの選択肢は、カメラをフルードヘッドに取り付け、そのヘッドをハイハットにマウントする方法。ハイハットは、しっかりした金属製の小さな三脚だ。ただ、映画の撮影では木製の板にボルトで止めて使用する方法が長年行われてきた。
新機能
ユニバーサルティルトハイハットは従来の伝統的なハイハットとは異なっている。両者の唯一の類似点は、アダプタを使用して100mmや75mmボウルヘッドをマウントできることだ。
そして両者の最大の相違点は、ユニバーサルティルトハイハットのボウルが180度回転できること。2つのロックハンドルにより、ボウルヘッドを任意の角度に調整できる。
ハイハットの従来の形状では、フルードヘッドを90度上下に傾けるのはかなり難しい。 ShooToolsは、これをボウル機構の単純な変更により、ボウル全体を傾けることができ、ローアングルショットを簡単に撮れるようにした。たとえば、タレントを地面近くから見上げるようなタランティーノ(Quentin Jerome Tarantino)監督のようなローアングルショットを簡単に撮影することができる。
広がる撮影の可能性
伝統的なハイハットには三本の足があるが、ShooToolsにはフラットなベースがあるので、地面に直接設置できる。また、3/8インチネジやスライダー、ジブ、台車、三脚などのリグにユニバーサルティルトハイハットを取り付けることができる。
ユニバーサルティルトハイハットをスライダーと一緒に使用すると非常に便利だ。例えばスライダーを45度上に傾けた場合、ハイハットも45度傾けると、水平になる。スライダーを90度傾けてジブのような動きをさせたい場合も、同様にできる。
スライダーを90度傾斜させ、ボウルを回転させると、ジブのようなショットができるのだ。
ユニバーサルティルトハイハットはアルミ製で、重さは1.2kg、最大耐荷重は20kgとなっている。1/4 “と3/8″のタップ穴が複数あるので、モニターやマジックアームをマウントすることもできる。