Elgatoは15個のボタンを持つストリームデッキを発売しているが、今回発表されたものは6個のボタンを持つ“Mini”バージョン。1つ1つのボタンがプログラマブルなLCDスクリーンなので、表示は無限にできる。もともとプロのゲーマーなどのために作られた製品だが、映像クリエーターも便利に使える。
この製品は基本的にその名前が示している通りのもので、キーボード、マウス、タッチパッドなどと一緒に使用する目的のもの。Stream Deckについては以前の記事も参考にしていただきたい。
Stream Deck Miniは、専用の制御ソフトウェアを使用してプログラムすることができる6個のボタンを持つ。さらに、各ボタンはLCD画面になっているので、自由な表示が可能だ。さらに、現在の状況について視覚的に把握することができる。
Stream Deck Miniの概要
新しいStream Deck Miniは、既存のStream Deckと比較するとその小ささが分かる。ユニットはわずか84 x 60 x 58 mmのサイズで、重さは160 g。機能に関してはストリームデッキとほぼ同じだが、ボタンはStream Deck の15個に対しStream Deck Miniは6個となっている。
実際の使用ではソフトウェアにより、ワークフローに適合するように構成することができる。これはもともとゲーミングデバイスのため、ツイッターやチャットなどに関する機能も豊富に用意されている。また“ホットキー”と呼ばれるアクションがあり、お気に入りのNLE /グレーディングスイート/ FXソフトウェアのショートカットをボタンに割り当てることができる。
バージョン3.1.1に付属のソフトウェアには、新しい機能としていわゆるマルチアクションを作成できるようになった。これは、ボタンを1回押すだけで複数のアクションを実行することができる。必要に応じて、特定のアクションを数秒(または数分)ディレイさせることもできる。
さらに、ソフトウェア内にフォルダを作成することもできる。私は従来のStream DeckをPhotoshop、Premiere、DaVinci Resolveなどのアプリと組み合わせて使用している。各アプリケーションには、1つのフォルダが用意でき、ボタンをショートカットに割り当てることができる。もちろん、Stream Deck Miniでも同じことができる。したがって、ボタンが6個でも必ずしも不利というわけではない。
価格と発売時期
Stream Deck Miniは現在発売済みで、ElgatoのWebサイトから99.95ドルで入手できる。もちろん、15ボタンのStream Deckも入手可能で、こちらは139.90ドルとなっている。(Stream Deckは現在アマゾンでも購入可能)
ユニットにはUSB 2.0ケーブルが付属している。なお、Stream Deckと異なり、Stream Deck Miniではユニットの角度は調整できない。ただ、Stream Deckのスタンドは少し頼りない気がする。 Stream Deck Miniは一体構造なので、その問題はない。
この小さなデバイスは、Blackmagic Design Micro PanelやTangent Wave 2のような大きなパネルと一緒に使うと、より効果的かもしれない。
リンク: ElgatoのWebページ(日本語)
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