Lumu PowerはLUMULABS社の、iOSスマートフォンに接続して使う照度計だ。最初のバージョンはKickstarterで大成功を収め、cinema5Dではこれをレビューしている(英語)。 あれから4年経ち、Lumu Power 2が発表された。詳細をレポートしよう。
改良点
Lumu Powerは、2015年12月にKickstartに初めて登場した。1ヵ月後に300.000ドルを調達し、プロジェクトは成功を収めた。クラウドファンディングでは往々にして出荷までに時間がかかることがあるが、Lumu Powerではすべての予約注文は、最終的に2017年5月に出荷された。
Lumu Powerは、ライトニングコネクタでアップルのモバイルデバイスに接続する小さな製品だ。直接差し込んで簡単に使用できる。Lumu Powerは2つのセンサーで構成されている。一方の面には、センサー上にドームがあり、周囲光を測定する。反対側は、平坦な表面で、もう1つのセンサーが色温度の測定を行う。
面白いのは、Lumu Powerハードウェアが無くても、iPhoneにアプリをインストールするだけでiPhoneのカメラを使用してスポットメーターとして使用できること。露出や色温度を正確に測定することや、フラッシュを使用することはできないが、これだけでも役に立つ。 しかもApp Storeから無料でダウンロードできる。
LUMULABS社は顧客の声を聴き、次のような新機能を含む約20項目のアプリのアップデートをリリースした。
- HSSフラッシュ測光機能
- iPhoneボリュームボタンを読み取りトリガーとして使用
- NDフィルタースタッキングとカスタムフィルター
- シネマ/ビデオモードのスポット測光
- 複数のブランド(LEE、Rosco、…)に対応した色補正フィルター
Lumu Power 2の概要
さて、新しいLumu Power 2の最高位バージョンを使用すべきかというと、そうではない。LUMULABS社によると、Lumu Power 2は、「新しいカラーセンサーと追加された高速応答フォトダイオードを備えているため、フラッシュ+周囲光または各タイプの光の混合色を正確に測定することができる」とのこと。
フォトグラファーであれば、新しい最高バージョンにアップグレードすることを検討してもよいだろう。しかし、Lumu Power “オリジナル”を所有していないなら、別の考え方がある。
あなたが映像製作者なら、Power(399ドル)で必要なものはすべて手に入るだろう。
専用の光度計や色温度計の価格と比較すれば、かなり安価に実現できる。しかも小型軽量で、いつもバッグに入れておけば忘れることもない。
Lumu Power 2は、同社のウェブサイトまたはApple Storeで直接入手できる。