Tilta(ティルタ)は Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K用アクセサリーのリリースを発表した。ケージ、バッテリーソリューション、グリップ、サンシェード、フォローフォーカスモーターをモジュラー方式で組み合わせることによりの2つのバージョンが選択できる。
BMPCC 4K用のケージについては、8SinnとLockCircle HiPockから発売されている。これらのものはよくできており特に大きな不満点はないが、Tiltaはまた違った面からアプローチしている。ケージだけでなくBMPCC 4Kの操作性を拡張するなど、BMPCC4Kの問題点の解消も考慮しているのだ。
ケージ、トップハンドル、ベースプレート
もちろんシステムの中心はカメラケージだ。 同社は、フルケージとハーフケージの2種類の形状を用意している。どちらも、1/4インチのマウントポイント、2つの3/8 “(1つは固定ピン)、2つ(フルケージでは3つ)のコールドシューマウントを備えている。さらにケージには六角レンチが付いており、これはケージに収納することができる。ケージの底面には一体化したベースプレートが付いており、ジンバルにも簡単に取り付けることができる。(Ronin-Sにも適切にバランスさせることができる)。
トップハンドルは中央のコールドシューマウントに取り付けられ、ネジで固定する。1/4 “と3/8″マウントポイントが多数用意されており、2つのコールドシューマウントと15mmロッドアタッチメントも備わっている。
ベースプレートには、ケージのドロップインロック機構に加え、底部に別のプレートがあり、三脚にマウントすることができる。さらに、フォローフォーカス、ハンドルなどの15mmロッドベースアクセサリーには2つのアタッチメントが付いている。
一連のパーツは「Tactical finish」と名付けらており、これは黒いアルミニウムでできている。
バッテリーソリューションとサイドハンドル
ケージの1/4″マウントポイントに取り付けることができるNP-Fバッテリープレートが用意されているが、その他にもソリューションがいくつか用意されており、NP-Fバッテリー用の2種類のボトムマウントソリューションと、複数のDC出力を提供できるVマウントを使用するソリューションがある。 Vマウントベースプレートは、ベースプレートの代わりに15mmロッドに取り付けるオプションもある。
サイドハンドルとそれに付随するものは、このシステムの中でも興味深いものだ。 MHC-3ハンドルには電子部品は装備されていないが、左側のケージの底部にネジで固定し、BMPCC 4Kに接続する。 MHC-2とMHC-1はオプションのNucleus Nanoフォローフォーカスモーターのコントロールや、記録ボタン、そしてバッテリーソリューションを提供する。(小型のMCH-1はLP-E6バッテリーを使用し、MHC-2はNP-Fバッテリーを使用する)MHC-2には、Samsung T5 SSDをスライドさせて固定するためのスロットも用意されている。各電源オプションを使用できるよう、各種ケーブルが用意されている。
サンフードとSSD
先に述べたように、SSDはMHC-2グリップに固定することができる。SSDはクランプアタッチメントでケージの任意の場所に取り付けることもできるが、サンシェードにはSSDスロットが一体化されており、ここにも取り付けることができるのはユニークだ。また、延長フードで、フードをより長くできる。BMPCC 4Kの画面は明るいが、直射日光下ではやはりフードがあった方が見やすい。
また、ネジで固定するHDMIアタッチメントと、USB-Cケーブルも用意されている。動きの激しい状況でもSSDに確実に記録できるだろう。
総合的に見てTiltaのBMPCC4Kケージシステムは、他に類を見ない完成度だ。様々な撮影環境で、信頼できる機材といえる。
価格については、Tiltaのウェブページを参照いただきたい。
フジヤエービックのショップサイト