Adobe Cloakは、不要な映り込みを動画映像から魔法のように消し去ってくれる将来のツールだ。
今週初めラスベガスで開催されたAdobe MAXイベントでは、ポストプロダクションでの作業が大幅に簡略化される可能性のある次世代技術が発表された。
リサーチエンジニアのGeoffrey Oxholm氏は、不要な映り込みを簡単に映像から削除するAfter Effects上で動くAdobe Cloakを発表した。Cloakはロトスコーピングやマスキングではなく、コンテンツを認識し、消去したい対象物が無いとどのように見えるか想像し、自然な感じで背景を描画する。
上記のビデオでわかるように、Adobe Cloakは、移動するカメラと建物の間を横切る街燈を違和感なく消し去っている。 Cloakは、被写体が背負っているバックパックの小さなストラップを消しているが、これは人のTシャツの生地など、最初に撮影されなかったピクセルをツールで再現できることを見せている。カメラが動いていても、このツールを使えば不要な対象物を簡単に消し去ることができるのだ。
Adobe Cloakは様々な局面で使用できるが、具体的な使用場面は容易に想像できるだろう。もちろん、上のビデオのように街燈のようなものを消すことができるが、この技術はプロダクションプロセスをより簡単にすることができる。道路を閉鎖するための費用などが必要なくなるのだ。
この新しい技術がいつ、どのようにリリースされるのかは言及されなかったが、待ち遠しい機能であることは間違いない。