アドビは、Creative Cloudビデオおよびオーディオアプリケーションの新しいアップデートを発表した。おそらく最大のアップデートは、Premiere Proの新しいAdobe Stockオーディオ統合だ。その他、Premiere ProとAfter Effectsの読み込み時間の高速化によるパフォーマンスの改善、Auditionでのオフラインファイルのリンクのサポートの改善、Apple Afterburnerのサポート、および新しいカメラ形式のサポートが含まれる。 Adobeはまた、AfterEffectsのRoto Brush 2、Premiere Proのシーン編集検出、Premiere Rushのエフェクトパネル、新しいAuto ReframeとPan and Zoomなど、近日中にリリースされるいくつかの新機能もプレビューしている。
アドビは先月、Creative Cloudビデオおよびオーディオアプリをアップデートし、ProRes RAW、ハードウェアGPUアクセラレーションなどをサポートした。 Creative Cloud 2020年5月のアップデートについては、こちらを参照いただきたい。
Adobe Stock Audio
Premiere Proの最新リリースではAdobe Stock Audioが導入された。これは、実に便利で時間を節約できる統合だ。音楽を見つけてビデオプロジェクトに使用するのが簡単かつ迅速になる。グラフィック素材や映像素材などを備えたAdobe Stockパネルと同様に機能する。
Adobe Stockオーディオは、Epidemic SoundやJamendoなどのストックプロバイダーからの音楽を集約する。新しいパネルを使用すると、編集ワークフロー内で楽曲を検索、プレビューでき、使用することができる。
- Search –気分、ジャンル、テンポ、および時間に基づいて検索可能な数千の音楽トラックがある。
- Preview – Timeline Syncを使用すると、編集時に楽曲をすばやくプレビューすることができる。
- Edit –ウオーターマークの入っていないプレビューオーディオファイルを使用して編集し、使用する音楽のみをライセンス購入できる。
- License –選択した音楽トラックは、Essential Soundパネルまたはプロジェクトパネルから直接ライセンスを取得できる。ライセンスされたオーディオは、編集中にプレビューファイルを高品質バージョンに自動的に置き換える。
Adobe Senseiの新機能が間もなく登場
アドビは本日の発表とともに、アドビの人工知能(AI)および機械学習(ML)アルゴリズムシステムのAdobe Senseiに基づくいくつかの新機能も紹介している。以下の機能は、将来利用可能になる予定。
- Premiere Proのシーン編集検出:シーン編集検出は、各編集ポイントにカットまたはマーカーを自動的に追加し、レンダリングされたファイルを編集可能なタイムラインに変換し、色補正やリフレーミングなどのクリップごとの調整を有効にする。アドビによると、既存のヒストグラムベースのソリューションとは異なり、マシンラーニングで構築されている。
- After EffectsのRoto Brush 2:ロトスコーピングに使用されるこのツールは、当初Project Fast Maskとして導入されたもので、ビデオシーケンスの前景と背景を分離する場合、より正確なマットを生成できる。オブジェクトを自動的に追跡する。フレームごとに手動でロトスコープする必要はない。
Premiere Rushのモーションエフェクトとトランジション
アドビのモバイル編集プラットフォームPremiere Rushの今後のアップデートは、今年後半に予定されており、自動リフレーム、トランジション、パン&ズーム機能を含む新しいエフェクトパネルを提供する。
Auto Reframeは、異なるアスペクト比で専修する場合、時間を節約できる。 Adobe Senseiを使用してビデオを自動的にリフレームし、さまざまなプラットフォームに適したアスペクト比(横長、縦長、正方形、4×5など)でプロジェクトを作成できる。クリップをインポートするとき、Premiere Rushは自動的にアスペクト比を検出する。ビデオクリップの比率が異なる場合、目的の出力アスペクト比を選択して、すべてのクリップに自動リフレームを適用できる。
フレーム内の主題を識別し、リフレーム内で追跡する。その後、ユーザーは「フレーム調整」を使用してフレーミングを調整し、モーショントラッキングメニューを使用して、自動リフレームの追跡速度を変更できる。
新しいエフェクトパネルのパン&ズームは、静止画を自動的にモーションアニメーション化できる。ユーザーは、主題を設定し、ボックスをドラッグして画像のクリップを配置する場所にアニメーションのポイントを設定できる。
価格と発売時期
Adobe Audio and Video Applicationsの最新バージョンは、個別のライセンス、またはAdobe Creative Cloud(サブスクリプションベース)の一部として入手できる。 料金の詳細についてはこちら。
開発中の機能のテストに関心のあるユーザーは、Creative CloudデスクトップアプリケーションからAdobeビデオおよびオーディオアプリケーションのパブリックベータビルドをダウンロードできる。