アドビはAdobe Premiere Pro14.8アップデートをリリースし、非標準フレームレートのタイムコードサポート、.R3D rawファイルの色空間とガンマ調整、およびパフォーマンスの改善とバグ修正を行った。
新しいクイックエクスポート機能とAMDAPU最適化を含む、PremiereProバージョン14.6についてはすでに記事をリリースした。また、AdobeはApple M1Mac用のPremiereProの最初のベータ版をリリースしている。今回はこれらに続くアップデートだ。
新機能
このAdobePremiere Pro 14.8は画期的なものではないが、新しい機能を以下に示す。
- 120fps、240fps、VFRクリップなどの非標準のフレームレートタイムコードを表示および使用するためのサポートを追加。
- REDファイルのデフォルトの色空間とガンマ曲線の操作が変更されている。すべての.R3Dファイルで、デフォルトの色空間はLog3G10ガンマ曲線を持つRed WideGamut RGBになる。もちろん、必要に応じてこれらを手動で変更できる。
- TigerLakeプロセッサ(第11世代Intel Coreモバイルプロセッサ)のH.264 / HEVCエンコーディングのパフォーマンスが向上した。
これらが主な変更点となる。
修正点
次の問題点も修正された。
- 高解像度ディスプレイでは、ホーム画面のパネルのサイズが正しく変更されない。
- ホーム画面をすぐに終了するときの安定性が向上。
- マーキーを選択しても、ビデオトラックを選択できない。
- 非正方形ピクセルアスペクト比シーケンスで50%未満に拡大縮小すると、画像は水平方向に圧縮される。
- メディアブラウザのアイコンがmacOS BigSurで正しく表示されない。
- 一部のキヤノンMP4ファイルをインポートするときにノイズが入る。
- macOSのProResRAWでのみ、再生設定をソフトウェアに変更するとアプリケーションがハングする場合がある。
- DVCPro HDファイルのインポートに失敗する。
このAdobePremiere Pro 14.8アップデートは、CreativeCloudアプリケーションからダウンロードできる。詳細については、AdobeのWebサイトをご覧いただきたい。