![Adobe Premiere ProとAfter Effects 23.1アップデート - RED V-Raptor XLサポートなど](https://www.cined.com/content/uploads/2022/12/AdobeAfterEffects231_Featured-1300x750.jpg)
Adobeは、Premiere ProとAfter Effectsのバージョン23.1の2つのアップデートをリリースした。これらのアップデートはマイナーなものだが、Premiere ProはRED V-Raptor XLをサポートするようになった。また、Premiere Proユーザーは、GPU-deBayeringによりARRIRAW映像をより速く再生できるようになり、マスキングツールも改善されるなど、より充実した内容になっている。
Adobeは、4~6週間ごとにソフトウェアアップデートをリリースし、常にソフトウェアを改善し、新機能を追加している。前回のAdobe Premiere Pro 23.0アップデートも同様で、多くのパフォーマンス改善とARRI ALEXA 35のサポートが行われた。
今回のAdobe Premiere Pro 23.0は、マイナーアップデートではあるが、以前から抱えていた問題にも対応している。
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After Effects 23.1 アップデート
まずは「最小」のアップデートである「Adobe After Effects 23.1」から。Adobe After Effects 23.1がMaxon Cinema 4D 2023に対応したことが唯一の新機能で、「Cinema 4Dのアーティストが最も望んでいた機能のいくつかを含む」と、Adobeは述べている。
Adobe After Effects 23.1では、ネイティブのCinema 4Dファイルを編集、作成、作業できるようになる。
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Premiere Pro 23.1アップデート
最新のAdobe Premiere Pro 23.1アップデートでは、以下のような多くの変更と機能が追加されている。
- マスキングツールの改善:回転やスケールのオプションに邪魔されることなく、パス上に複数のポイントを追加することができる。小さなことだが、この回転/拡大縮小ツールがなくなればいいのにと何度思ったかわからない。また、プログラムモニターに800%と1600%のズームレベルオプションが追加され、より精度が向上した。
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- キャプションをグラフィックスにアップグレード:キャプションをグラフィックスに変換できるようになった。Premiere ProのSpeech to Textで作成したキャプションから、スタイル化されたアニメーショングラフィックを作成することができる。
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- 共同作業のアップデート:Premiere Proのヘッダーバーから直接共同作業者を追加し、誰が作業しているかを確認することができる。また、Premiere Proでは、誰かがシーケンスで作業しているときに表示され、競合や重複を避けるために自動的にロックされるようになった。準備ができたら「公開」ボタンを使って、編集内容を共同作業者と共有できる。最後に、Premiere Proの新しい変更点列は、シーケンスが編集された時に表示されるので、共同作業者はそれを更新することができる。
- 複数のトラックのトグルスイッチを選択:Ctrl(Windows)またはCommand(macOS)を押しながら複数のトラックを選択すると、可視性やロックなどのあらゆるトラックヘッダースイッチの状態を有効、無効、または反転させることができる。
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- GPU deBayeringによるARRIRAWサポートの向上:ARRIRAWフッテージで作業する場合、拡張されたソース設定とGPU deBayeringにアクセスし、リアルタイムで最高画質の再生が可能になる。
- RED V-Raptor XLカメラのサポート:Apple SiliconマシンではMetal GPU deBayeringを、WindowsではOpenCLを改善した。
- XAVC HDRのサポート拡大:XAVCをRec. 2100 PQ HDRで書き出し、イントラとロングGOPエンコーディングの両方をサポートすることができるようになった。
価格と発売時期
すでにAdobe Creative Cloudのサブスクリプションのユーザーは、Adobe Premiere Pro 23.1およびAdobe After Effects 23.1へのアップデートが可能になっている。Premiere Proを初めて使用する場合は、2,728 円/月 、あるいは28,776 円/年で購入することができる。
詳しくは、こちらのアドビのホームページをご覧ください。