Adobeは、Premiere Proの「ベストプラクティス&ワークフローガイド」(全140ページ)を無償で公開した。Adobeの編集ソフトは着実に進化を続け、長年にわたり業界のデファクトスタンダードの1つとなっている。最近では、プロダクション、マルチカメラ編集、Frame.ioのようなクラウドサービスとの統合などの機能が追加され、大規模なプロダクションにとってより魅力的なソフトウェアになっている。
Adobeは、Premiere Proの管理運営において、実に堅実な仕事をしてきた。フィルムからデジタルへの移行期、業界はFinal Cut Proのエディターと Avid Media Composerの大手プロダクションに二分されていたような時代だった。
Final Cutのバージョン10がリリースされた後、AvidがMedia Composerのアップデートを控えめにしたため、当時はまだ劣勢だったPremiere Proが台頭してきた。
The best Premiere Pro コースがリリース
Premiere Proをより詳しく学ぶのであれば、MZedのDigby Hoganによる26時間に及ぶPremiere Proのディープコースが最適だ。このコースは、Premiere Proのあらゆる面を網羅したコースとなっている。
Adobe Premiere Proの業界状況
現在、私たちは異なる状況に直面している。Final-Cut-Campがやや復活し、Avidは非常に複雑なプロダクションワークフローで使用されているが、Premiere Proも業界の一部を席巻している。もちろん、DaVinci Resolve(バージョン18が最終版になったばかり)やその他のソリューションもあるが、Premiere Proはフィルムメーカーやエディターの間で依然としてかなり人気がある。
AdobeのCreative Cloudへの統合、After Effectsとのパッケージングと統合、そしてすでに述べたProductionsのような新機能の追加により、一人で行ういわゆる「preditor」(プロデューサー・エディター)から、Paramount Picturesの「Terminator, Dark Fate」、A24のような作品まで、あらゆる種類の制作に対応できるようになった。パラマウントの「ターミネーター」やA24の「Everything Everywhere All At Once」のような作品まで、Premiere Proが使われているようだ。
後者の2つのプロダクションは、この機能の初期バージョンのバトルテストに参加したこともある。しかし、これまで以上に多くの機能が追加されたことで、Premiere Proはより複雑になっている。そこで、Premiere Proの新しい「ベストプラクティス&ワークフローガイド」が登場した。
新しい”Best Practices & Workflow ガイド”
「ベストプラクティス&ワークフローガイド」は、Premiere Proの現在の仕組みについて包括的に説明することを目的としている。タイトルには「For Long Form and Episodic Post Production(長編およびエピソードのポストプロダクションのために)」とある。長年にわたって追加された新機能により、編集者はワークフローを更新し、効率性を向上させる必要がある。
プロダクション機能以外にも、ハードウェアと設定、デイリースとプロキシワークフロー、マルチカメラ編集、After Effectsとのダイナミックリンク、ターンオーバー、そしてFrame.ioなどのクラウドワークフローなどの主要トピックについて詳しく説明されている。
さらに、アドビのビデオエバンジェリストであるジェイソン・レヴィン氏が、2022年8月に彼のチャンネルでライブストリームシリーズで「ベストプラクティス&ワークフローガイド」の内部を紹介する予定だ。
「ベストプラクティス&ワークフローガイド」は、こちらから無料でダウンロードできる。「ベストプラクティス&ワークフローガイド」自体の詳細や追加資料については、アドビのブログを参考いただきたい。