アドビは、Adobe Premiere Proバージョン14.4をリリースした。新しいシーン編集検出ツールであるHDR Recが搭載されている。 2100 HLG(Hybrid Log-Gamma)のサポート、およびプロキシのエクスポートも可能となっている。
シーン編集検出
Adobe Premiere Proバージョン14.4には、「シーン編集検出」と呼ばれる新機能が搭載されており、Premiere Proにインポートする映像素材に編集ポイントを追加できる。ソフトウェアはビデオを分析し、元の編集ポイントを検出する。次に、各編集ポイントにカットまたはマーカーを自動的に追加できる。
なおDaVinci Resolveには同様の「シーンカット検出」ツールが数年前からある。
このシーン編集検出機能は、複数の編集者で作業する場合、プロダクションパネルやチームプロジェクトを使用しないでも使える。
改善されたHDRサポート
Adobe Premiere ProがRec.2100HLG色空間をサポートするようになった。現在、Rec.709、Rec.2020、およびRec.2100 HLG色空間が利用できる。
Apple ProResとソニーのXAVC Intraコーデックはどちらも完全にカラー管理されており、GPUはPremiere ProのHDRパイプライン全体で高速化されている。詳細については、AdobeのHDRワークフローページを参照いただきたい。
プロキシを使用したエクスポート
たとえば、レンダリング時間を短縮したい場合、最新のAdobe Premiere Proでは、プロキシを使用してエクスポートできる。
もちろん、元のフル解像度の映像を使用して最高品質のエクスポートを行うことができる。
その他の改善項目
この更新には他に2つの小さな改善が含まれている。
- Premiere Proは、VST 3(サードパーティ)プラグインとAU(Audio Unit)プラグインを数倍速くスキャンする。これらのプラグインは、アプリを初めて起動したときにPremiere Proによって自動的にスキャンされる。
- ブレイクアウト付きのAAFをモノラルに選択解除してエクスポートすると、オーディオチャネライゼーションが保持されるようになった。
価格とリリース時期
最新のAdobe Premiere Proバージョン14.4は、Adobe Video World Virtual Conferenceで発表され、ダウンロードできるようになった。
Creative Cloudユーザーは無料。その他の価格はこちら。