Premiere RushはAdobeの簡易ビデオ編集アプリで、このほどAndroidデバイス用がリリースされた。 Premiere Pro、Audition、およびAfter Effectsの主な機能が含まれている。ただし、カスタマイズはできない。 Premiere Rushで迅速なワークフローが可能になる。
Premiere Rushは、すでに昨年デスクトップパソコンとiOSデバイス用に登場しているが、今回Android端末向けのPremiere Rushもリリースされた。これで、iOS、macOS、Windows、Androidのすべてのプラットフォームで利用可能となった。
Premiere Rushの概要
Premiere Rushは、Premiere Pro、Audition、およびAfter Effectsのモーショングラフィックプリセットの主要な機能を含む、簡素化されたオールインワンのビデオ編集アプリだ。このアプリの目的は、ビデオポストプロダクションのプロセスをスピードアップすること。多くのユーザーは、ソーシャルメディア用のビデオを短時間で作成するためにRushを使用している。スマートフォン上ですべての処理ができてしまうのが大きな理由だ。またこのアプリにはFacebook、Instagram、YouTube、Twitterなどのソーシャルプラットフォームに最適化されたクイックエクスポートオプションが搭載されている。これにより、ユーザーは個々のアプリごとにビデオタイトルを入力したり、Premiere Rushの説明のようなメタデータを追加したりできる。
Premiere Rushのもう1つの利点は、クラウド内のプロジェクトを同期でき、PCでプロジェクトの作業を引き継いだり、Premiere Proで開いたりすることもできる。アプリの発売に伴い、新しいモーショングラフィックプリセットも追加された。
Adobe Premiere Rushは、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、韓国語、および日本語で使用可能。残念ながら、現時点ではAndroid 9.0(PieまたはP)スマートフォンしかサポートされていない。サポートされているデバイスは、サムスンギャラクシーS10 / 10 +、S9 / 9 +、Note 9、Note 8、S10e、Google Pixel 3 / 3XL、2 / 2XL、OnePlus 6Tで他のデバイスも順次追加されるだろう。 Adobe Premiere Rushは、Google PlayストアまたはSamsung Galaxyアプリストアからダウンロードできる。
Premiere Rushのライセンスは、すでにAdobeのCreative Cloudにラインアップされている。 Creative Cloud以外では、スタンドアロンアプリケーションとして、1人のユーザーに対して月額9.99ドル(国内では1,100円)で利用できる。 Premiere Rushサブスクリプションには100GBのクラウドストレージが含まれており、10TBまで拡張することもできる。
なおPremiere Rushには無料のスタータープランも用意されている。これにより、ユーザーはプロジェクトを無制限で開始できるが、エクスポートは3回に制限されている。 2GBのクラウドストレージも含まれている。