AirMapはDJIドローンに対応した、リアルタイムのジオフェンシング(仮想柵)アプリケーションを導入した。このアプリケーションは、ドローンが制限空域や航空機の近くにいる場合、パイロットに警告を発してくれる。
ドローンは高機能になり、そして誰にでも操縦できるようになり、ドローンパイロットの数も急速に増加ししている。これに伴い、ドローン規制も厳しくなりつつある。ほとんどのドローンオペレーターは、飛行に関して一定の規制や制限があることを知っているが、知らないうちに規制区域に入ってしまうこともある。 AirMapアプリはこのような場合、リアルタイムで警告を発してくれる。
Airmapは飛行計画ツールを備えたフライト情報アプリケーションで、空域環境や規制に従って飛行を計画し、飛行中は航空機の接近も知ることができる。しかも全世界対応だ。 AirMapはAndroidとiOSのスマートフォンやタブレットで使用でき、ドローンパイロットにも好評だが、今回リアルタイムのジオフェンシングアラートという新しい機能が発表された。
リアルタイムジオフェンシングアラートとは
飛行中に急に状況が変化し、緊急TFR(一時的な飛行制限)が発動されることがしばしばある。あるいは、ドローンが計画された飛行経路から逸脱し、規制や制限された空域に近づいてしまうこともある。この機能については、公式リリースとビデオで詳しく説明されている。
AirMapのリアルタイムジオフェンシングアラートは、飛行が規制されている(オレンジ色)か、制限/禁止されている(赤色)の空域エリアに接近している場合、警告を発します。また、ドローンの位置が規制されている空域に入る30秒未満の場合、AirMapは警告メッセージを画面に表示し、「クラスB空域に近づいています」といったメッセージで警告を発します。リアルタイムジオフェンシングアラートは、ドローン飛行中に空域の状況が変化した場合でも、常に安心して飛行することができます。
この新機能の使用はDJIドローンのユーザーに限られており、“AirMap for Drones DJI SDKフライモード”で利用できる。 AirMapの新バージョンでは、リアルタイムジオフェンシングアラートがデフォルトで有効になっている。サポートされているDJIドローンは以下の通り。
- DJI Inspire 2
- DJI Inspire
- DJI Matrice
- DJI Mavic Pro
- DJI Phantom 4 Pro
- DJI Phantom 4
- DJI Spark
- DJI Mavic Air
- DJI Mavic 2 Pro
- DJI Mavic 2 Zoom
近い将来リアルタイムジオフェンシングに、危険区域に入ったり、計画された飛行経路を外れたりすることを防ぐ、予防機能も追加される予定だ。
AirMapのリアルタイムジオフェンシングアラートは、AndroidデバイスやSwift用のモバイルSDKで、パートナー会社やOEMで提供される予定だ。将来この機能を使用するアプリが増えてくるだろう。
Source: AirMap