ARRI ALEXA Mini LFは、ハリウッドで非常に人気のあるカメラだ。これはALEXAカメラシリーズのミニバージョンだが、よりコンパクトなパッケージになっている。このMiniLF にSUP(ソフトウェアアップデートパッケージ)7.0ベータ版がリリースされた。
ARRI ALEXA Mini LFは、ネイティブ解像度4448 x3096のALEV3 A2Xを備えている。(LFはLarge Formatの意味) これは4.5Kセンサー(36.70 x 25.54 mm)で適切なイメージサークル(正確には44.71 mm / 1.760インチ)が必要になる。
従って、このカメラのレンズの選択は多少制限される。新しいSUP7.0ベータ版は、基本的にこのカメラをLF / S35ハイブリッドカメラとして使うための、S35記録モードを追加する。即ち、クラシックなALEXAをMiniLFに入れるようなものだ。ただし、これは単なるファームウェアの更新であり、新しい4K S35カメラではない(ARRIは近く投入すると発表している。発表は2021年後半、発売は2022と思われる)。
ALEXA Mini LF – SUP 7.0 Beta
新しいファームウェアアップデートは、4つの新しいS35記録モード、2つのLFモード、および多数の改善を提供する。これはSUP7.0ベータと呼ばれ、ARRIはこのベータバージョンを評価の目的としており、本番環境には適していないことを明言している。
新しいスーパー35記録フォーマット
- 3.4K S35 3:2 – 3.4K
- 3.2K S35 16:9 – 3.2K
- 2.8K S35 4:3 – 2.8K
- 2.8K S35 16:9 – HD
データレートが大幅に削減された新しいラージフォーマットの録画フォーマット(HDまたはUHD録画)
- 4.3K LF 16:9 – UHD
- 4.3K LF 16:9 – HD
その他の改善
- 拡張された記録形式名
- 改善された倍率モニタリングオーバーレイ
- デフォルトのフレームラインの拡張リスト
- フレームライン数の増加
- ユーザー設定ファイルの下位/下位互換性
- カメラアクセスプロトコル(CAP)の機能強化
- LBUSデバイスとの通信の改善
- ECSの改善
- ログファイルのエクスポートの改善
- システムの安定性の向上
リリース時期
SUP7.0ベータ版は、ARRIから直接ダウンロードできる。なお、これはベータ版ソフトウェアであり、プロジェクトの途中で切り替えるべきではないことに注意いただきたい。
Link: ARRI