Alice Cameraは、新しいコンセプトのスマートフォン用カメラモジュールだ。 マイクロフォーサーズ(MFT)レンズマウントを備えた11メガピクセルマイクロフォーサーズイメージセンサーを搭載し、 AIを採用している。Alice Cameraは英国産で、2021年2月にIndiegogoで発売される。
スマートフォンのみでの撮影か、あるいは交換レンズを追加する方法での撮影は多くのユーザーが行っている。現代のスマートフォンは、かなり優れたカメラを備えているだけでなく、編集までもできてしまう。
一方、photogram.aiは、あらゆるスマートフォンにMFTイメージセンサーとレンズマウントを装備できるAliceCameraと呼ばれるハイブリッドデバイスを開発した。
Alice Camera
先述の通り、Alice Cameraは、ほぼすべての標準的なスマートフォンの背面に取り付けることができる。ボディは厚みがあり、操作性の良いハンドルにより、スマートフォンだけの場合よりも安定した撮影ができる。
スペックはまだ最終的なものではないが、MFTサイズの11メガピクセルクアッドベイヤーHDRイメージセンサー(4.63µmピクセルサイズ)とMFTレンズマウントを使用する。コンパクトなイメージセンサーとレンズで携帯性も良い。さらに、フランジバックが短いため、事実上すべてのレンズをMFTレンズマウントに適合させることができる。
photogram.aiは英国を拠点とするグループで、センサーの解像度が低い(GH5Sのように)こととQuad Bayer構造により、低照度特性も期待できる。また、トリミングなしで4Kビデオを撮影できる。
カメラは5GHzWiFi経由でスマートフォンにワイヤレスで接続する。 Alice Cameraネイティブアプリは、使いやすいカメラユーザーインターフェイスを提供する。なおファームウェアは、アプリを介してアップデートが可能。更に、オープンソースソフトウェアアクセスが提供され、カスタマイズが可能になる。
スマートフォンを直接実装することで、ソーシャルメディアやライブストリームにコンテンツを即座に共有することが簡単にできる。スマートフォンを180度回転させて自撮り画面を表示したり、カメラモジュールとは別に取り付けることもできる。
カメラ本体はアルミニウム製で、MicroSDカードスロットが1つある。充電はUSB-C接続で行う。また、外部マイクを接続するための3.5mmジャックも用意されている。
価格と発売時期
現在、同社のウェブサイトから直接予約することができる。 50ポンドのデポジットを支払った後、最初の100人の顧客は450ポンドで予約できる。
なお、同社は2021年2月にIndiegogoでクラウドファンディングキャンペーンを開始する予定。キャンペーンのみのカメラ本体の価格は550ポンドになる予定。なお、クラウドファンディングは大幅な遅延や、製品化が中止になるリスクもある。
最後に、本体のみの小売価格は750ポンドになる予定。2021年夏に出荷開始を目標にしている。