時々、報告する価値のあるKickstarterキャンペーンに出くわす。今回紹介するバックパックも例外ではない。Alotechカメラバックパックは、よく考え抜かれたコンセプトとデザインアプローチで作られている。
撮影機材には何かしら魅かれるものがある。しかしそれには、買おうと思う価値が無ければならない。掘り出し物を見つけて衝動買いしてしまっても、すぐに壊れてしまうこともある。これらの撮影機材を、安全に、確実に収納して移動するものも、また機材のひとつだ。Alotechバックパックは、期待に応えられるバックパックと言える。
このカメラバックパックは多くの収納部から成り立っており、いわゆるAlotechデザインボード(バックパックのデザインを議論するコミュニティアプローチ)から多くのアイデアが採用されている。
Alotechカメラバックパックの概要
下は Alotechバッグの主な特徴。
- 人間工学に基づき背中の曲線に沿ったいたヒップベルトとバックパネル
- 背中の通気口と通気性素材
- バッテリー、メモリーカード、コンバーターをすぐに取り出せる収納
- レンズやカメラに即座にアクセス
- 衣類、寝袋、食料などの非写真用具用に拡張可能
- 航空会社の機内持ち込み基準に適合(圧縮時)
- 水分補給用ブラダー専用の防水コンパートメント
下はプロモーションビデオ。
https://www.youtube.com/watch?v=M504uG9Q14c
興味深いのはAlotechがカメラギアのみだけではなく、多用途のアプローチを採用していること。カメラギアとキャンプ用品をすべて1つのバッグに入れて持ち運ぶことができる。しかもカメラギアには細心の注意を払って設計されている。複数のフルサイズDSLR本体、巨大なレンズ、アダプターなどは、すべて調整可能な仕切りで専用のカメラコンパートメントに収まる。
もうひとつの特徴は、カメラやレンズの重量を腰に分散する(オプションの)アルカスイス互換の取り付けホルスターだ。
バックパックの背面パネルは背骨の湾曲に沿った形をしている。また、Alotech独自のサスペンションシステムと換気機構を組み合わせることで、はるかに快適に背負うことができる。なお、Alotechバックパックには3種類のサイズがあり、用途に合わせて微調整できる。女性用のストラップも用意されている。
Alotechは最も重要な要素、つまり快適性、汎用性、堅牢性を併せ持っている。これらは、収納能力と同じくらい重要な設計目標だ。
その他の機能
Alotechは防水生地でできており、縫い目のあるYKKジッパーが採用されている。底にはレインカバーが収納されており、ストラップ自体には、バッテリーやメモリーカードなどの小物を収納するためのメッシュで防水性のある2つのポケットが組み込まれている。
メインカメラコンパートメントは十分にスペースを割り当てられており、付属の仕切りを使用して自由に構成できる。カメラ/レンズコンパートメントの上部には、衣類やキャンプ用品などの非カメラギアを収納する専用スペースになっている。もちろん、ドローンや三脚ヘッドも収納できる。
注:カメラコンパートメントと上部コンパートメント両方を使用する場合、機内持ち込みはできない。「圧縮」形式では可能。
バックパックの両側に2つの水筒ポケットがあり、周囲のさまざまな場所に三脚を取り付けることができる。
価格と発売時期
Kickstarterキャンペーンは8月28日まで実施されている。執筆時点で、資金はすでに目標の2/3に達しており、このプロジェクトが現実になる可能性は大きい。
アーリーバード価格は299ドル、キックスターターの通常価格は399ドルだ。キャンペーン終了後の小売価格は450ドルになる。カメラ/レンズホルスターを84ドル(キャンペーン終了後は134ドル)で追加できる。
なお、これはクラウドファンディングであり、購入ではないことにご注意いただきたい。場合によっては、開発が中止されることもある。
Link: Kickstarter campaign