ALPAがPLATONカメラを発表 - ハッセルブラッド対応の中判4K RAWビデオカメラケージ
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スイスのメーカーALPAは、フォトキナ2018で中判カメラでのビデオ撮影用カメラケージALPA PLATONを展示している。このケージはHasselblad(ハッセルブラッド) H6D-100cに対応し、4メガピクセルのRAWビデオを400Mbpsで撮影できる。
ALPAとは?
ALPAは30年代後半に35mm一眼レフを生産し始め、90年代に倒産するまで、年間40000台以上のカメラを生産した。 90年代後半にスイスの会社が買収し、主に工業用に2種類の新しい中判フィルムカメラを発表、1998年に開催されたフォトキナに戻ってきた。 20年後の今、ALPAは、Hasselblad、Pentax、Phase Oneなど中判フォーマットメーカーのデジタルバックやフィルムバックを収容するボディとアクセサリーのメーカーとして再設立した。
中判フォーマットでのビデオ撮影
技術的に35mm以上のサイズでビデオを撮るということは、特別に新しいものではなく、65mmや70mmフィルムは映画の初期から存在しているが、今日ではArri Alexa 65とRED MONSTROがデジタル化している。 Hasselblad H6D-100cを使用しているALPA PLATONの特徴は、Alexa 65の巨大なARRI A3Xセンサーを30%以上も上回り、16ビットのRAWビデオを撮影できることだ。小型のパッケージングで、CFast 2.0カードに記録するが、HDを撮影する場合はH.264でSDカードに記録する。
以前、レビューとワークフローのレビューで紹介したように、 Hasselblad H6D-100cには独自の問題があるが、それでも素晴らしい画像が得られる。下はプロモーションビデオ。(レビューで使用したもの)
ALPA PLATONの機能
ALPA PLATONは、撮影機能やインターフェース、あるいは記録機能に関し、何も変更を加えていない。回路や、タッチインターフェイス、メインボタンなどのコントロール機能は、事実上新しいボディであるALPA PLATONに置き換わっている。下は主な機能。
- レンズマウント: PL
- 電源:NP-Fスタイルバッテリー
- 1/4 “-20と3/8” -16のアタッチメントとARRI Rosetteを両サイドに用意
- 一体型モニターシェード
- カメラ上部にコントロール部を取り付けるフラップ
- 15mmロッドシステム(電源装着用)
このカメラの主な用途は、例えば65mmシステムのB-カメラとして Hasselblad H6D-100cを使用するといったことが想定される。ALPAは、Erns Leitz Wetzlar(Leicaのレンズ部門)やHasselblad、あるいはETH Zurichとも協業している。
開発中のマウント
すでに開発されているPLマウントバージョンに加え、キヤノンEFマウントバージョンとPentax 67バージョンがあり、ビデオでの使用の可能性を広げている。 Vマウントバッテリー対応も開発中だ。