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Vitec GroupがワイヤレスビデオチョップメーカーのAmimonを買収

Vitec GroupがワイヤレスビデオチョップメーカーのAmimonを買収

Vitec Groupは、Viten、Sachtler、Teradek、Paralinx、Anton / Bauer、SmallHDなど多くのプロビデオブランドを保有しているが、今回は同社翼下のVitec Creative Solutions社が無線ワイヤレスチップメーカーのAmimon Inc.を5500万ドルで買収したと発表した

イスラエルに本社を置くAmimonは、TeradekやParalinx(Vitec Groupによって買収された)など、プロのビデオ伝送を手掛けるほとんどのブランドにワイヤレスチップ技術を提供している。実際、Amimonはワイヤレスビデオ伝送チップの最大のメーカーであり、米国でFCCの認定を受けている。

Vitec GroupのAmimon買収は、既にAmimonの技術を採用しているTeradekやParalinxが翼下にあることを考えると自然な流れだ。例えば約4年前にVitec Groupが買収したSmallHDは、最近703 Bolt Wireless Monitorにワイヤレス機能を内蔵した。ワイヤレスビデオ技術に関して、AmimonはVitec Groupの製品に深くかかわっているのだ。

Teradek 703 Bolt Wireless uses Amimon technology, like many other products by the Vitec Group.

Amimonはプロ映像用の無線チップメーカーとして多くのメーカーと取引していることから、同社がVitecグループ以外の企業にもチップを提供し続けるかどうかが問題となる。たとえば、SWITはワイヤレス製品でAmimon技術も使用しているが、VitecのAnton Bauerバッテリーと競合している。これは、Amimonの技術を使用している他の多くの企業でも問題となる。Vitec Groupの今後の動向が注目される。 ARRIとFreeflyもそれらの一つだ。

Amimonは2004年にイスラエルで設立され、免許不要の電波を使って視覚的にロスレスなビデオ伝送を提供している。同社の本来のターゲットマーケットは、家庭用のビデオであり、例えばパソコンの動画をテレビで見るためのものだった。しかし、AppleのAirPlayやGoogleのChromecastなどが思ったほど伸びず、2012年に30%の社員を解雇した。そして、より有望なビジネス分野と見てプロAVマーケットに参入した。TeradekやParalinx(当時はVitec Groupには属していなかった)のような企業にとって、Amimonが提供するゼロ遅延技術製品に不可欠だったのだ。これにより、Steadicamのオペレーターはケーブルから解放され、ドリーも小型のものでよくなった。更に、この技術はドローンやジンバルの普及にも大きく貢献したのだ。

買収後も、イスラエルのテルアビブのR&Dセンターでは研究が続けられており、60人程度の従業員が働いている。なお、同社の本拠地はカリフォルニア州サンノゼに本社を置いている。創業者でCTOであるZvi Reznec博士とTal Keren-Zviゼネラルマネージャーも引き続き会社の経営にあたっている。 Amimon Inc.はこれまで7000万ドルまで上げていたが、5500万ドルで売却した。同社が利益を上げていないことは注目に値する。 2017年は、同社の収益は1860万ドルで、営業損失は70万ドルだった。 Vitec Groupは、管理、販売、マーケティングを見直し、R&Dロードマップを調整し、できるだけ早く収益ゾーンに移行する予定としている。

出展: Press Release, fdtimes.com, Calcalist

 

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