AngelbirdがAV PRO CFexpress Type B MK2を発売
Angelbirdは、最新のCFexpressカードを発表した。AV PRO CFexpress Type B MK2 4TBと1.3TB。1枚のCFexpress Type Bカードで4TBというのはすごいと思う反面、ちょっと怖い気もする。このNAB2022の会場で、AngelbirdのCEOであるRoman Rabitsch氏にその詳細を聞いた。
新しいMK2モデル(記事はこちら)が登場し、最大4TBの大容量が搭載された。ただし、これらの新モデルは万人に適しているとは限らない。
Roman Rabitsch氏が言うように、これらのカードは趣味用ではなく、プロのためのものだ。4TBは容量重視、1.3TBは速度重視のモデルだ。
1枚のカードに4TBを搭載することに不安を覚える人もいるかもしれないが、ドキュメンタリー制作や水中、ヘリコプターでの撮影など、カメラに搭載されたメディアを交換できない場合、このような大容量は本当に便利だ。
Angelbird AV PRO CFexpress Type B MK2 4TB
Angelbirdは、すでにご存知の方もおられるだろうが、すべての作業を自社で行っている。ラベルを貼り替えたOEM製品を販売するのではなく、必要なコンポーネントをすべて自分たちで調達して組み立てている。もちろん、これはユーザーの利益にもなる。
さらに、コントローラーのファームウェア(通常、ストレージデバイスはそれぞれ小さな処理装置を持っている)のアップデートを行い、刻々と変化する市場に対応することができる。同社は、同社の製品が仕様通りに動作することはもちろん、保証もしている。万が一の場合は、カードを送って専門家にデータ復旧を依頼することができる。
1枚のカードに丸1日分の映像を記録しているため、カードの不具合で貴重な映像を失うリスクは、低容量のカードを複数枚使用する場合と比べて大きくはない。なぜなら、この新しいAV PROカードが、そのストレスに耐えられるように特別に設計されているからだと同氏は述べている。
12K以上の録画では大量の熱が発生し、これらのカードは熱くなるが、熱に耐えながらも1300MB/sのスループットを持続できるように設計されているので、問題ない。
- RAW動画や写真のコンテンツ制作に卓越したパワーを発揮するY2プロセッサー。
- Stable Stream™により、カードの全容量を通して中断のない読取り/書込み性能を保証。
- バッテリー駆動時間の向上
- カードとコンテンツを過熱から保護。
- 3年間限定保証
- ハード・ソフト両面でのデータ復旧サービス
Angelbird AV PRO XT MK2 1.3TB
Angelbirdは、さらにハイエンドの処理能力を必要とするが、必ずしも4TBの容量を必要としない人向けに、より低容量のAV PRO CFexpress Type B MK2 XT 1.3TBカードもリリースしている。XTは、extended enduranceの略。
両カードとも、読み込み速度は最大1785MB/s、書き込み速度は最大1600MB/s(1320GB)、1550MB/s(4TB)、持続書き込み速度(これが限界値)は1300MB/s(4TB)、1480MB/s(1320GB)。
CFexpress Type Bカードを使用できるカメラすべてが、4TB相当のストレージを扱えるわけではない。RED VRAPTORはその一つだが、他のメーカーも間もなく追随し、2TB以上に対応するファームウェア・アップデートを発行するだろう。
その他の使用例
これらのカードは非常に大きな容量を提供し、パフォーマンスと耐久性のために特別に設計されているので、編集スイートでこれらのカードから直接録画したばかりの映像を処理し始めることができる。必要なのは、適切なカードリーダーだけだ。
価格と発売時期
Angelbird AV PRO CFexpress Type B MK2 4TBと1.3TBの両モデルが発売された。4TBモデルは1,799.99ドルで販売されており、1.3TBモデルは4TBモデルに比べて最大書き込み速度が1550MB/s、持続書き込み速度が1480MB/sと若干向上している。
Link: Angelbird