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macOS 11“ Big Sur”のリリースとともに、アップルはプロ用編集ソフトウェアFinal Cut Proのアップデートをリリースした。“X”を廃止したため、新しいバージョンは単にFinal Cut Pro10.5と呼ばれる。
アップルは、Macを「Appleシリコン」に移行している。先週の火曜日、同社はIntel CPUではなく、社内開発のARMベースの「M1」チップを搭載した3機種のMacモデルをリリースした。このため、新しいMacや今後発売されるMacで効率的に実行するには、アプリを書き直して最適化する必要がある。
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Final Cut Pro 10.5リリースノート
新しいmacOS Big Surの「squircle(角丸形)」のアイコンを除けば、それほど新しいものはない。
- Appleシリコンを搭載したMacのパフォーマンスと効率が向上
- Appleシリコンを搭載したMacでAppleNeuralEngineを使用したSmartConformの高速マシンラーニング分析
- ライブラリのコピーを作成し、メディアをさまざまな解像度でProResProxyまたはH.264に自動的にトランスコード
バグ修正もされているが、その1つ「最適化されたクリップまたはプロキシクリップでLUTが使用できない問題を修正」は筆者も悩まされてきた問題だった。
Pro Video Formats2.3も更新された。 Final Cut Proユーザーは、システム環境設定の「ソフトウェアアップデート」機能からダウンロードできる。
「AvidDNxHR®およびAvidDNxHD®のデコードと再生をサポート」
は、このコーデックを使用する必要があるユーザーにとって大きなことだ。
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Compressor & Motion
これらのアプリもAppleシリコン上で、新しいアイコンが追加された。Motionはバージョン5.5に、Compressorは4.5にアップデートされている。
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まとめ
もっとエキサイティングな機能を期待していたが、Final Cut Proのような巨大なアプリを完全に新しいアーキテクチャに再設計することは、簡単なことではない。
Final Cut Proが「M1」を搭載したMacでどのように動作するかは興味深く、新しいアーキテクチャを備えた上位機種が来年発売されるとさらに期待できるだろう。
2011年6月にFinal Cut Proがリリースされたとき、アップルは10年間のロードマップを念頭に置いたと述べた。その通りに進むと来年がその集大成の年だ。2021年6月頃にFinalCut Pro 11(?)で大規模なアップデートが行われるのかもしれない。
Final Cut Pro、Apple Motion、およびAppleCompressorはAppStoreで入手できる。