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アップルがiPhone 12と12 Proを発表 - 大きなセンサーで10-Bit HDRビデオを撮影

アップルがiPhone 12と12 Proを発表 - 大きなセンサーで10-Bit HDRビデオを撮影

アップルはiPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、およびiPhone 12 ProMax の4つの新しいiPhoneモデルを発表した。すべてのモデルに5G対応でOLEDディスプレイを搭載、またメラも進化している。 iPhone 12 Pro Maxは、1.7μmイメージセンサーとf /1.6レンズを持ち、センサーシフト光学式手ぶれ補正機構を備えている。 またiPhone 12 Proは、10ビットのHDRビデオを記録できる。

今回の発表はオンラインでのみ行われた。同社はYouTubeとAppleTVで71分間のライブストリーミングを行い、新しいHomePod Miniと、新しいiPhone12および12Proモデルを発表した。ライブストリームを見逃した場合でも、YouTubeで見ることができる。

この記事では、いつものようにカメラの機能に焦点を当てて解説する。

4種類のモデルをラインアップ

先述のように、今回発表されたのは、iPhone 12 Mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 ProMaxの4モデル。いずれも5GとOLEDレティーナディスプレイを備えているのが特筆できる。MagSafeという、充電器を含むアクセサリー対応機能も新たに導入された。またセラミックシールドは、はるかに堅牢で耐久性のあるディスプレイにしている。

https://www.youtube.com/watch?v=65JrtwtTOdc

すべてのモデルは、新しいA14 Bionicプロセッシングユニットを備えており、防水性と防塵性(IP68定格)を高めている。 iPhone 12 mini(5.4インチ画面)は、今年初めに発表されたiPhoneSEよりもさらに小型だ。その小型化は、多くの人の興味を引くだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=cnXapYkboRQ

iPhone 12のカメラ

iPhone12およびiPhone12Miniは、2台の背面カメラ(超広角および広角)を搭載しており、iPhone 12Proは3つ目の背面カメラを持つ。 更に12 Pro Maxは、より大きなセンサーとさまざまなポートレートカメラを備えている。すべてのカメラでナイトモードとディープフュージョンが利用できるようになった。

iPhone 12 cameras. Source: Apple

アップルが「ワイドカメラ」と呼んでいるメインの12メガピクセルカメラは、26mm(フルフレーム換算)の焦点距離を持つ。新しい7エレメントレンズを搭載し、f / 1.6の明るさ(以前はf / 1.8)だ。 同社によれば、これによりセンサーへの光が27%増加し、低照度での撮影も容易になる。このカメラは、光学式手ぶれ補正機能も搭載している。

iPhone 12 Wide Camera – New f/1.6 Lens. Source: Apple

焦点距離13mm(フルフレーム換算)の12メガピクセル超広角カメラは、f /2.4の明るさとなっている。

iPhone 12 Pro Telephoto Camera. Source: Apple

iPhone 12 Proの12メガピクセルポートレートカメラの焦点距離は52mm(フルフレーム換算)。 f / 2.0 6エレメントレンズを搭載しており、メインのワイドカメラと同様に、光学式手ぶれ補正機能も備えている。

iPhone 12 Maxのカメラ

iPhone 12 Pro Max 65mm Telephoto Camera. Source: Apple

iPhone 12 Pro Maxは更に、イノベーティブなハイエンドのカメラを備えている。まず第一に、別の12メガピクセルの望遠カメラがある。 このカメラは65mm(フルフレーム換算)の焦点距離とf / 2.26エレメントレンズおよび光学式手ぶれ補正機能を備える。

iPhone 12 Pro Max Wide Camera. Source: Apple

さらに、メインの広角12メガピクセルカメラは1.7μmピクセルで、同じf / 1.67エレメントレンズを備えた47%大きいイメージセンサーを搭載している。新しいセンサーシフト光学式手ぶれ補正により、手ぶれ補正はさらに効果的になっている。同社はより明るいレンズとより大きなセンサーは、低照度下での写真が87%明るくなるとしている。 これは、合計で87%高い光感度を意味すると思われる。

iPhone 12 Pro Max Wide Camera. Source: Apple

エマニュエル「チボ」ルベツキ監督によるiPhone 12 Proでの撮影

伝説的な撮影監督のエマニュエル「チボ」ルベツキが新しいiPhone12 Proで撮影し、アップルがプレゼンテーションでそれらを紹介した。

演色性とダイナミックレンジはスマートフォンでは優れている方だが、女性の髪の部分に顕著な圧縮効果が見られる。また、ハイシャッターのルックがあるが、おそらくNDフィルターが使用されなかったことによるものだろう。

Apple ProRAW

Apple ProRAW Technology. Source: Apple

Apple ProRAWは、RAWの柔軟性をスマートフォンでの写真に取り入れており、今年後半にiPhone12Proと12ProMaxで利用できるようになる。これは、4モデルすべてに対応する。 Apple ProRAWは、スマートフォンやパソコンのさまざまなアプリで直接編集できる。

10-Bit HDRビデオ記録

今までのiPhoneと同様に、新しいiPhone12は最大4K /60fpsでビデオを記録できるが、10ビットの色深度でHDRビデオを記録できる点が新しい。 同社によれば、iPhone 12ProはドルビービジョンHDRで録音できる最初のスマートフォンでもある。

iPhone 12 Pro 10-Bit HDR Video. Source: Apple

10ビット記録について、フレームレートやその他の詳細情報はこれ以上ない。またビットレートに関する情報も無い。ビデオ記録は、HEVCまたはH.264のいずれかを使用できる。スローモーションビデオは、FHDで最大240fpsとなっている。

LiDARスキャナー

iPhone 12 Pro LiDAR Scanner. Source: Apple

LiDAR(Light Detection and Ranging)は、光が物体に反射して戻ってくるまでにかかる時間を測定する技術。その技術により、iPhone12 Proは、目の前のシーンの深度マップを作成できる。 Appleは、部屋の3Dマップを作成し、拡張現実に役立つと述べている。 LiDARスキャナーは、写真とビデオ撮影どちらに対しても、暗いシーンでのオートフォーカス機能を改善する。

iPhone 12 Pro LiDAR Scanner Use. Source: Apple

価格と発売時期

価格は、iPhone 12は85,800円(税別)から、iPhone 12miniは74,800円(税別)からとなっている。 Proモデルの価格はiPhone 12 Pro が106,800円(税別)から、iPhone 12 Pro Max が117,800円 (税別)からとなっている。

iPhone Pricing. Source: Apple

iPhone12モデルとiPhone12 Proモデルはどちらも10月16日午後9時から予約注文でき、2020年10月23日に出荷を開始としている。他の2つのモデル(iPhone 12miniとiPhone12 Pro Max)は、11月6日から予約注文でき、2020年11月13日より出荷を開始する予定。(出荷日は海外の情報)

なお、すべてのiPhone(古いモデルも含む)のパッケージが最小限に抑えられたことも注目に値する。製品は小さな箱に入っており、箱に入っているのはLightning-to-USB-Cケーブルと本体だけだ。同社は環境への影響を減らすためと述べているが、電源アダプターなどのアクセサリーは、必要に応じて購入する必要がある。

アップルのサイトはこちら

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