アップルは先週、新型フラッグシップi9 MacBook Proの熱抑制問題を対策したバージョンをリリースした。アップルのサイトからダウンロードできる。
Appleは本日、熱制御の問題を解決し、2018年のMacBook Proラインナップのパフォーマンスを向上させるOSX High Sierraのアップデートをリリースした。
熱制御は、CPUの性能を制限し、過熱によるCPUの破損を防止する一般的な安全機能。パフォーマンスに大きな影響を与えることなくシステムを保護することができる。
従来の問題点
タイムラインに多くのエフェクトを付加するそと、当然CPUの発熱は大きくなる。ファンが高速回転する状況になると、再生フレーム数が減少する。こうすることにより熱の発生をコントロールしている。こうなるとクリップをスムーズに再生することはできないが、CPUを破損から防御することができる。しかし、エフェクトの数にかかわらず、いつも抑制されているということは無いだろうか?
新しいi9 MacBook Proで指摘されたのは、極端な熱制御だった。最初にDave Lee氏によって指摘されたi9 MacBook Proは非常に遅く、パフォーマンスが一定では無かった。我々が知る限り、プロセッサーは極度に制御されたり、最高速になったりした。これにより、従来のモデルと比較しても、はるかに低速な性能を示した。
今回のアップデートでこの問題を解決したようだが、パフォーマンスへの影響はまだ不明だ。アップルはこのアップデートで2017モデルより70%速くなるはずと述べている。AppleInsiderのテストではパフォーマンスの向上を示しているが、それはさほど大きなものではないので、現実的なことはまだ分からない。しかし、これは1つのデータポイントであり、様々な検証結果が報告されるまで1〜2週間待つ必要があるだろう。
ただ、全体的に見れば熱制御が改善され、新しいi9 MacBook Proが本来の性能を発揮し始めているのは間違いないようだ。 2018年のMacBook Proラインナップの他のモデルでも、フリーソフトウェアによる検証で向上が見られている
Final Cut、Premiere、DaVinci ResolveのNLEでも、このアップデートはクリップをフル解像度で編集するか、1/2や1/4の解像度で再生にするかの違いによる。しかし、最も重要なのは、RAM容量と6コア・プロセッサーを搭載したフラッグシップモデルi9が実際の編集に使えるかどうかだ。
より詳細な分析については、WIREDの報告も参照いただきたい。アップデートをダウンロードするには、MacBook Proのアプリストアをチェックしていただきたい。