4月に開催されたNABでAputureは同社のLightstormシリーズ、Aputure LS c120d IIを発表したが、今回このアップデートをリリースした。Aputure LS c120d IIは単一光源のLEDライトで、今回、明るさ、光質、そしてアクセサリーに関して様々な改善を行い、現在販売されている。以下に詳細を紹介しよう。
光量、色温度、調光の改善
最も重要なアップデートは、明るさの改善だ。従来でも豊富な光量を誇り、1.3mで3300luxを測定していたが、新しいAputure LS c120d IIは同じ距離で4700luxとなっており、20%以上の改善が見られる。光質はCRI 96のレーティングだったが、アップデート後は97とわずかに向上している。色温度は標準が6000Kから5500Kに改められた。
組み立て品質とコントロールユニット
組み立て品質も、2.2kgという軽さを維持したまま改善された。ヨークと330°の広い角度調整機能により、全体的に調整しやすくなっている。
そしてもう一つの大きなアップデートは、コントロールユニットだ。以前はコントロールユニットと電源ブロックに分かれていたが、電源ユニットはコントロールユニットに内蔵された。バッテリーはVマウントまたはゴールドマウントで利用でき、バッテリーマウントが背面に用意されている。これにより、セットアップがより迅速に行えるようになり、ケーブルの処理をする必要がなくなった。
Aputure LS c120d IIのコントロールユニットは、Neutrik (ノイトリック )ケーブルのロックを使用して、標準のDMX512に適合するようにアップデートされた。付属のリモコンで遠隔操作が可能。
5種類のエフェクトを装備
更にAputure LS c120d IIは、Papparazzi、Fireworks、TV、Lightning、Fault Bulb の5つの有用なエフェクトを追加した。これらにより、より簡単にエフェクトを実現することができる。
以下は主な改善点
- 20%以上の光量増加
- 97+ TLCI
- 6000Kから5500Kに変更
- ヨークと角度調整範囲の改善
- 電源ユニットをコントロールユニットに一体化と、より長距離からのリモート
- ロックケーブル付きDMX対応電源システム
- 5つのエフェクト
残る問題点
Aputure COB120d IIは現在出荷済み。 Aputureは最近、Lightstormのラインアップを改良した。しかし、Aputure COB120d IIとAputure COB300dのFresnelマウントの光漏れの改善がまだ残っている。また、この光漏れは、より明るいCOB300d IIでも問題になっている。これらの対策も待たれるところだ。
なお、同社は、3本のAputure COB120d IIおよびLS-1cライト、そして軽量スタンドとバーンドアのセットも発表している。