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ARRI B-マウントの技術講演

ARRI B-マウントの技術講演

ARRIは、新しいBマウント24Vバッテリー規格について説明するテックトークビデオを公開した。カメラや照明器具に電力を供給する効率的な方法について説明されている。

NAB2019で、ドイツのメーカーbebobはB-Mountと呼ばれる新しいバッテリー規格を発表した。Bマウントのバッテリー/チャージャーは、新しいサイドロック機構を備えているが、最も重要なのは、Vマウント/ゴールドマウントセルの12Vに対して、24Vであることだ。

昨年、ARRIはBマウントをカメラとLEDライト(有名なSkyPanel S30、S60、S120ライトを含む)の電源として新しいバッテリー規格にした。また、bebobがBマウント製品のラインナップを発表したことで、促進されている。今回ARRIは、この24Vバッテリー規格についてのTech Talkをリリースした。

ARRIのBマウントの特徴

では、Bマウントは、何十年も前から業界標準となっているVマウントやゴールドマウントバッテリーと何が違うのだろうか。

Image credit: ARRI

まず、Vマウントやゴールドマウントが12V方式であるのに対し、Bマウントは24V規格であること。一言で言えば、Bマウントのバッテリーの方が効率が良く、より多くのエネルギーを必要とするカメラやLEDライトに電力を供給できるということだ。例えば、ARRI Orbiterは500Wの電力を消費するが、2つのBマウントバッテリーで駆動させることができる。

Image credit: ARRI

次に、サイドロード型で非常に頑丈な新型バッテリーマウントを採用したことだ。バッテリーリリース機構は、バッテリープレートではなく、バッテリーの内側にある。

オープンスタンダード

B-Mountはオープンな規格で、すべてのメーカーが無料でアクセスできる。メーカーがバッテリーや充電器、プレートなどを作ろうと思えば、ARRIの標準Bマウントの仕様をベースに設計することができる。

Vマウントやゴールドマウントの製品は、それぞれ公差やデータプロトコルが異なるが、Bマウントはそのようなことはない。確かにSWIT PB-H290Sのように14.4V/28.8VのバイボルテージVロックバッテリーも存在するが、Bマウントは電源に関する全てを統一することを目的としている。

Image credit: ARRI

ARRI B-Mountのテクニカルトーク

ARRI B-Mountテックトークでは、B-Mountが24Vシステム「だけ」ではないことを学ぶ。メーカーや製品によっては、12Vの製品にも電源供給できるバイボルテージバッテリーもある。

そのためには、アクセサリー/カメラのBマウントのバッテリープレートを12Vのものに交換し、互換性のあるバッテリーを使用する必要がある。巧妙なのは、バッテリープレートが、どの電圧を供給すべきかをバッテリーに「伝える」ことができる点だ。

Image credit: ARRI

Bマウントのバッテリーやアクセサリーを最初に発売するのはbebobで、ARRIと一緒にこの規格を策定したので、それは理にかなっているように思えるが、Core SWX, FXLION, Hawk-Woods, IDX, SWITなど、多くのメーカーがすぐに製品を発売し始める予定だ。

ARRIは、Bマウントを次の数年の間に新しい業界標準にするよう懸命に働きかけている。なお、このARRI Tech Talkには興味深い「ニュース」がある。

新しいARRIのカメラ?

上のビデオの1:37で、「ARRIから今年登場する新しいカメラは、Bマウントのネイティブカメラになる」「本当にエキサイティングな画質の向上がある」と述べている。さらに、ARRIはこの新しいカメラで「解像度、カラービットデプス、フレームレートに対する機能を進化させた」ようだ。

Link: ARRI B-Mount product page.

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