ARRIがSkyPanel S120-Cを発表 - 新リモート機構と新ファーム搭載
ARRIが最高級LEDソフトライト、SkyPanelを発表した。従来の倍の大きさのライトで、従来機のファームウエアアップデートや新しいリモート機能も同時に発表された。
Arri SkyPanelとは
まず新製品から見てみよう。最高級LEDライトがラインアップに追加された。S120-Cだ。このライトは従来のフラグシップモデルS60-Cの2倍の大きさ。数字から分かるように、120cmのサイズである。これにより、大きなサイズのソフトライトの選択肢ができた。大幅に軽量化が図られており、サイズが倍になったにもかかわらず、S60-Cとほぼ同じの14Kgに収まっている。
従来のものと調光機能などは変わらないが、S120-Cは400Wを切る消費電力で、1ワットあたりの明るさは90ルーメンと、多少改善されている。
パネルサイズは1290x300mm。光質は極めてソフトで均質だ。縦にすると、人物のライティングなどに最適だろう。また横向きにすると被写体を美しく包み込むような効果が期待できる。
各アクセサリーも充実しており、ハニカムフレームやエッグクレーフレーム、バーンドア、ディフュージョンパネル、SkyBender、あるいはFlexDoorと呼ばれる新しいファブリックのバーンドアなどが用意されている。
リモートコントロール
リモートコントロールも新しくなった。新しいコントトールユニットはSkyPanel Remototと名付けられており、SkyPanelシリーズの全てのライトをコントロールるることができる。これにより、高所や手の届かないところに設置したSkyPanelを、リアルタイムにコントロールすることができる。USBで接続し、一元的なコントロールが可能となっている。
- 全てのSkyPanelを有線でコントロール
- 離れた場所のSkyPanelをコントロール
- 使いやすいデザイン
- 複数のパネルを一元的に管理
- ライトスタンドに設置可能
- 5m USBケーブルとキャリングケース付属
ファームウエアアップデート V2.5
LEDライトはフィラメントライトとは異なり、全てをソフトウエアによってコントロールされる。今回そのファームウエアがV2.5にアップデートされた。
V2.5 では新しい5種の機能を謳っており、発売は2016年9月末(海外)を予定している。
マスター/スレーブコントトール
ひとつのSkyPanelをコントロールすると、DMXを介して他のパネルも追従する。全ての機能について可能。DMXを調整するより、この方が早い場合がある。
拡張されたカラージェルライブラリーとDMXプロトコル
700シリーズLEEフィルターがSkyPanelに搭載された。41色の新色がSkyPanel のカラージェルライブラリーに追加され、計318色となった。この拡張されたパレットは、DMXプロトコルに反映されており、二つのジェルカラー間でフェードすることができる。
XYコーディネートDMXプロトコル
XYコーディネートDMXプロトコルはSkyPanelの色を選択に新しい方法を導入した。良く使われるCIE1931カラースペースを使って、このプロトコルはxとyの間にあるカラースペースを作ることができる。
バッテリー電圧低下アラームとコントトールパネルロック
SkyPanelの価格は約$6,500、リモートは$290。(いずれも海外)
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