ARRI Stellarは、グラフィカルな操作性で、最新の照明器具を直感的にコントロールし、使いやすくする画期的なアプリだ。
複雑なDMXプロトコル、ハードウェア制御インターフェース、そしてプログラミングを必要とする照明器具コントロールの時代は終焉を迎えつつある。 ARRI Stellarは無料のiOSとAndroidアプリケーションで、ワイヤレスにSkylinkなどに接続し、照明器具を自動的に認識し、コントロールすることができる。照明ディレクターやプロダクションは、色相、彩度、明るさ、および使用できるエフェクトを、ほぼ全てワイヤレスで制御できるよようになる。
従来の照明コントロールは、5ピンDMXを介して各照明器具を接続するものだ。最も簡単な“ネットワーク”は、タブレットなどからイーサネット接続でSkypanelに接続し、アプリ内で照明器具をコントロールする。
新しい方法は、ARRI Skylinkネットワークを使用し、受信機をDMXケーブルチェーンの1つの照明器具に接続するだけ。次の器具が自動的にセットアップに追加され、Stellarを介して制御することができる。
インテリジェント カラースイッチングモジュール
Stellarインターフェースには7つのカラースイッチングモードがある。ホワイトバランス、色相、彩度の従来のCCTだ。 HSI、RGBW、およびXY座標モードではカラーピッカーが用意されており、色空間のどこでもピックできる。ゲルモードにはカスタマイズ可能なプリセットが用意されている。これは他の照明器具で同じシーンを再現する際に特に便利だ。ソースモードは、HMIや水銀ランプなどの照明器具の出力を模倣することができる。最後に、エフェクトモードがある。このモードには、花火やテレビ画面などあらかじめプログラムされた多くの照明効果が含まれている。これらのモードは、シーンや照明に合わせて調整することができる。
ARRI Lシリーズライトは、Stellarアプリを通じて300以上のゲルを使うことができる。以前はハードウェアの制限により使用できなかった。
ARRI Stellarで照明の位置設定が可能
照明デザイナーは、ARRI SkypanelsとLシリーズを完全にカスタマイズするだけでなく、アプリのLight Plot機能を使用して平面上にライトを配置することもできる。 ARRI Stellarを使用すると、図面やライトプロット図は必要なくなる。
すべての照明が設定されると、設定をユーザープリセットに保存する。これを必要に応じて呼び出すと、効率的な運用ができる。
ARRI Stellarアプリは現在、iOSとAndroidデバイス用に無料でダウンロードできる。今や、高価なDMXベースのハードウェアを使用する代わりに、1つのアプリケーションで完全な制御を行うことができるのだ。