ライアン スタウト氏は、インテリジェントなカメラアシスタント、Arsenalを開発したArsenal はDSLRに取り付ける小型の機器で、画像解析や学習効果を利用することにより、カメラを最適な設定にする。スマートフォンに付属のアプリをインストールし、ワイヤレスでDSLRをコントロールする。
Arsenalとは?
Arsenalは、写真を撮るために適切な設定をしてくれる新しいガジェットで、Kickstarterに登録されている。製品は非常に注目されており、キャンペーンは今のところ好評で資金調達は順調だ。
Arsenalは、USB経由でDSLRに接続し、ワイヤレスでスマートフォンに接続する小型デバイスだ。
https://www.kickstarter.com/projects/2092430307/arsenal-the-intelligent-camera-assistant-0
ユニットには数千の画像が収納されておりされ、現在撮影しているフレーミングと比較される。カメラマンはフレーミングするだけでよく、Arsenalが画像サンプルを参考にしてカメラの設定を調整する。
モード選択
ArsenalにはHDR撮影、長時間露光、フォーカス設定など、撮影モードの選択が可能だ。特筆できるのは、カメラマンは、カメラ設定について悩む必要が無くなることだ。Arsenalが技術的な設定を担当するので、カメラマンはイメージ作りに専念できる。以下は、Arsenalが実行する処理のリスト。
- 畳み込みディープニューラルネットワーク(自動運転車に使用されているのと同じアルゴリズム)を使用して、過去の数千の画像と現在のシーンを比較
- 18の要因に基づいて設定を最適化
- 特定のカメラやレンズが苦手な設定を避ける
- 画像認識を使用して、被写体固有の撮影条件を設定(例:鳥の撮影なら高速シャッターなど)
- 状況の制約(例えば、振動)に基づいて、各設定の安全範囲を表示
- カメラマンは任意に設定を変更することができる
Arsenalの使い方は簡単だ。AndroidやiOSアプリをダウンロードするだけでよい。すべての設定は、スマートフォンのアプリケーションから変更することができる。また、DSLRからのライブプレビューも表示される。更にソーシャルメディアに直接アップロードすることも可能だ。
個人的に興味を持った機能は、完全に自動化されたタイムラプス撮影機能。昼から夜、またはその逆のタイムラプス撮影機能もサポートされている。Arsenalがどこまで適切にタイムラプスを撮影できるのか、興味深い。
仕様と価格、発売時期
Arsenalは、キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムなど各社のDSLRをサポートしている。サポートしているDSLRのメーカーとモデルはこちらからチェックできる。
キャンペーンは2017年6月22日(木)まで有効。発売予定は2018年1月となっている。
注意:これはクラウドファンディングサイトであるKickstarterのキャンペーンであり、当然リスクが伴う。確実に製品を入手できるかは保証の限りではない。自分もKickstarterで失望した経験がある。それを了解した上で、利用するようお勧めする。確実に入手したい場合は、実際の製品が発売されるまで待って、それが自分が期待したものであるかをチェックしてから購入すると良いだろう。ただしその場合は、少し高めの価格となる。
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