AstrHori 25mm F2.8 2X-5Xマクロレンズは、前玉と被写体間のワーキングディスタンスを37.5-45mmに拡大する。この完全マニュアルフルフレームレンズは、ソニーE、富士フイルムX、キヤノンRF、ニコンZ、ライカLマウントカメラで使用可能で、価格は249ドル。
AstrHoriは深センに拠点を置く中国のレンズメーカーで、富士フィルムGFXカメラ用の40mm F5.6レンズなど、中判センサーまでカバーするフルマニュアルのプライムレンズを独占的にリリースしている。今日、同社は少し見覚えのある25mm F2.8 2X-5Xマクロレンズを発表した。
AstrHori 25mm F2.8 2X-5Xマクロレンズ
AstrHori 25mm F2.8 2X-5X Macroは、フルサイズミラーレスカメラ用のフルマニュアルレンズだ。AstrHoriは、このレンズが37.5~45mm(前玉から被写体まで)のワーキングディスタンスを提供し、ユーザーに影を落とすことなく被写体を照らすための少しのスペースを与えるとしている。最短撮影距離(センサー面から被写体まで)に換算すると、113mm(2倍時)、137.8mm(3倍時)、162mm(4倍時)、186.4mm(5倍時)となる。
5倍の倍率は、4x4mmの等身大の被写体が、フルサイズセンサー上(20x20mm)でより大きな面積を占めることを意味する。興味深いことに、このレンズの視野角は20°(2倍時)から9°(5倍時)だ。
絞りはF2.8からF16まで用意されているが、羽根の枚数に関する情報はない。予想通り、絞りリングはクリック式だ。光学的には、AstrHori 25mmは7群10枚(高屈折ガラス2枚、EDガラス2枚)で構成されている。
AstrHoriによると、レンズの重量は約474g(16.7オンス)。ソニーE、富士フイルムX、キヤノンRF、ニコンZ、ライカLマウントで使用できる。
Laowaに触発された?
2019年12月のことだが、中国のレンズメーカーVenus Opticsからこのようなレンズが登場した。Laowa 25mm F2.8 2.5-5X Macroは完全マニュアルのフルフレームレンズで、5倍時に45mm、2.5倍時に40mmの拡大ワーキングディスタンスを特徴とする。このレンズは、キヤノンRF、ライカL、ニコンZ、ソニーFEミラーレスレンズマウント、キヤノンEF、ニコンF、ペンタックスK一眼レフレンズマウントで使用できる。
この2つのレンズは外観からはほとんど同じに見えるが、内部の光学設計に関しては、ヴィーナスオプティクスはLaowaレンズが6群8枚であるのに対し、AstrHoriは7群10枚であると述べている。
興味深いことに、特定のLaowaレンズに酷似したAstrHoriレンズはこれが初めてではない。同社は以前、28mm F13のマクロプローブレンズも発売している。両社の間には何らかの業務提携があるのだろうか。
価格と発売時期
新しいAstrHori 25mm 5X Macroレンズはまもなく発売され、価格は249ドル(ヨーロッパではVAT込みで約279ユーロ)に設定されている。参考までに、Venus OpticsのLaowa 25mm F2.8 2.5-5X Macroレンズは現在399ドルで販売されている。