夜空のタイムラプス撮影では、考慮すべき点がいくつかある。その一つは、人工の光(光害)をカットするフィルター、アストロフィルターを使うことだ。夜空の撮影には必需品と言える。
夜空のタイムラプス映像の撮り方
郊外で天の川のタイムラプスを撮ったことがあるだろうか?結果はどうだっただろうか?もしかしたら、人工の光を遮るフィルターが必要だと思ったのではないだろうか?
完璧に撮影された夜景のタイムラプスは、本当に素晴らしい。下はNational Geographic のタイムラプス映像だ。実に美しい。
このNational Geographicのようなタイムラプス映像が撮れるようになるにはそれなりに経験が必要だし、カメラも多少モディファイする必要がある。特に入力光のスペクトラムを調整すると効果的だ。そのためにはフィルターを用いるのが便利だが、これには2通りのやり方がある。アストロフィルターと呼ばれる天体撮影用フィルターをカメラボディ内にはめ込む方法と、一般的なフィルターと同じようにレンズの前にアストロフィルターを装着する方法だ。
アストロフィルターは都市や道路など人工の光を遮り、天体の発する光の波長を強調する効果がある。これにより、不要な人工光を削減し、クリーンな星空を撮影することができる。
カメラボディに装着するか、レンズに装着するか?
台湾のメーカー、STC Opticalが夜空のタイムラプス撮影用に、カメラボディ内に装着するアストロフィルターを発売した。キヤノンとニコンのフルフレームDSLR用が用意されている。自分のカメラが対応モデルである必要があるので、STCプロダクトページを参照して確認して欲しい。このフィルターを装着するには、まずカメラのメニューを操作してミラーを固定し、この状態で、フィルターを挿入する。撮影時は、ミラーがロックされているのでライブモードで撮影することになる。もちろん、フィルターはいつでも取り外すことができる。
夜空のタイムラプス映像を撮るもう一つの方法は、レンズの前にフィルターを付ける方法だ。フィルターホルダーを使っても良いし、マットボックスでも良いだろう。Lonely Speckという会社が“PureNight”という商品名で2種類のフィルターを開発し、現在プリオーダーを受付中だ。100mmバージョンは既に406%の資金調達を達成している。85mmの方はあと4日を残しており、達成まであと16%となっている。詳細は、こちらから確認できるので参考にして欲しい。
カメラボディに装着するか、レンズに装着するか悩むところだが、手持ちのカメラがボディ内にフィルターを装着できなければ、当然レンズに装着するタイプを選ぶことになる。14mmの超広角で夜空をタイムラプス撮影したいなら、カメラボディ内に装着する方法が良いだろう。その方が歪曲を抑えることができる。
価格と発売時期
STCモデルは、キヤノン用はこちら、ニコン用はこちらから購入できる。どちらも$208.81。Lonely Speckのフィルターは現在プリオーダーできるが、発売後は価格が上がるだろう。こちらから確認して欲しい。85mmバージョンは$219、100mmバージョンは$239で購入できる。
via: Petapixel.com (STC, Lonely Speck)