新しい Atomos Ninja V Monitor / Recorderが先月発売になり、同社は5″ Ninja VのオペレーティングシステムAtomOS 10をリリースする。
Atomos Ninja Vモニター/レコーダーに関しては、こちらとこちらも参照いただきたい。
AtomOS 10(正確には10.01)は、無料でダウンロードでき、インストールすると、従来とは全く異なるユーザーインターフェイスに更新される。 Ninja VはHDRの記録とモニタリングに対応しているため、メニューを見る場合は明るすぎる場合があった。そのため、新しいOSではメニューの輝度を多少落としている。
AtomOS 10
これにより、UIは見やすくなったが、また加えてメニュー要素の配置を変更し、さらに簡単に使えるようメニュー全体のシステムを改良している。以前のバージョンのAtomOSからアップデートする場合は、この新しいバージョンにすべて置き換わる。また、メニューはオーバーレイすることなく、実際の映像を常に見えるようにできる。
Atomos Ninja Vの5インチスクリーンでも見やすいよう、ユーザーインターフェイス全体が考慮されている。
改善点
Once you’re done setting up the unit for your given shot you can easily get rid of all the
撮影する場合は、スクリーンをタップするだけで簡単にすべてのメニューのオーバーレイを消すことができる。ただ、オーディオメーターやHDR波形など、残しておきたい重要な情報もすべて消えてしまうが、「MON」をもう一度タップすると、画像の下にステータスバーが表示される。このステータスバーには、バッテリーの状態、記録ステータス、HDR波形、オーディオメーター、そしてREC、PLAY、MON、EDITの情報が表示される。
AtomOS 10の主な変更点の1つは、カメラからの入力信号の種類を選択する方法だ。この設定は、メニューの[モニター]から入力ページで行うことができる。これは適切な位置だろう。 AtomosのCEO、Jeromy Young氏は、新しいAtom OS 10の機能について詳しく説明している。
HDR – スライダーとボタン
もう1つの大きな変更点は、Atom OSの以前のバージョンのHDRスライダーだ。Jeromy Young氏がビデオで述べているように、最初のHDR対応モニター/レコーダーを開発した時点では、さまざまなHDRモードに対応する業界標準は存在しなかった。しかし、新しいOSではHDRスライダーを4つのボタンに置き換えている。それぞれが各標準規格に対応している。
- Native – >指定されたカメラからのネイティブなログイメージが表示される
- Rec.709->基本的なLOGからRec.709のカーブが画像に適用される(a.k.a. SDR-標準ダイナミックレンジ)
- HLG(Hybrid Log Gamma) – SDRディスプレイで互換性のあるHDR規格
- PQ(Perceptual Quantizer) – 高輝度レベル(最高10,000 cd / m2)のHDRビデオに対応した高HDR標準。また、Rec.2020色空間をサポートする。
これらの標準規格の導入により、記録されたログ映像はポストプロダクションでより正確にプレビューすることができる。なお、 Atomos Ninja Vのスクリーンに表示されるものはすべて一種のプレビューであり、記録されているのは実際のログ映像だ。プレビューのモードを変えても実際の記録映像には影響しない。例えば記録中にHLGからRec.709に変換して表示させても、記録されているログ映像は変わらない。これにより、クライアントには完成された映像のイメージを見せることができる。
まとめ
AtomOS 10の機能と改善点は、 Atomos Ninja Vを更に使いやすくしている。メニューの新しいレイアウトはユーザビリティを向上させ、映像に集中することができる。ボタンのタッチも良いフィーリングに仕上がっている。従来のHDRスライダーに比べ、新しいスタンダードに対応したボタンは、より正確に映像を再生することができる。この新しいファームウェアは、間違いなく良い方向に改善されたといえるだろう
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