AtomosはShogun Infernoモニターレコーダー用のファームウェアAtomOS 9.11をリリースした。パナソニックEVA1の5.7K ProRes RAWが記録できるようになる。
2ヶ月前にAtomosのCEO、Jeromy YoungとApple ProRes RAWフォーマットに関するインタビューを行った。この新しい圧縮フォーマットは、通常のProResとRAWの間のギャップを埋め、ハイグレードながらファイルサイズが小さいのが特長だ。
パナソニックEVA1から出力される5.7K ProRes RAWに対応
新しいファームウェアAtomOS 9.11では、ProRes RAWの記録機能が実現されている。 Atomosは以前AtomOS 9.1をリリースしたが、これには数多くの問題があった。レコーダーに送られたレンズのメタデータの一部が、ファームウェアを不安定にした経緯がある。AtomOS 9.11は、まず同社のSumo19に向けリリースされ、その後、7.1インチShogun Infernoにもリリースされる予定。
アップデートされたモニターレコーダーは、EVA1と6G SDIで接続し、5.7KのフルセンサーからのApple ProRes RAWおよびProRes RAW HQビデオを最大30fpsで記録できるようになる。よれにより、EVA1 Super35mmイメージセンサーからの映像信号を、フル解像度およびフルダイナミックレンジで使用することができる。残念ながら、EVA1の5.7KをProRes RAW以外のフォーマットで記録することはできない。
5.7K ProRes RAWでサポートされているフレームレートは次のとおり。
- 23.98
- 24
- 25
- 29.97
- 30
再生時のHDR設定
Shogun Infernoのファームウエアアップデートでのその他の新機能は、再生時の自動HDR設定だ。 AtomHDRモニタリングを有効にして映像を再生すると、すべてのHDR設定が自動的に復元され、記録時の設定になる。この機能は、「Auto HDR」ボタンをONにしておくことで有効になる。
Atomosの日本語サイトのダウンロードサイトはこちらだが、AtomOS 9.11ファームウェアアップデートに関する記載は現時点ではない。
この新しいファームウェアアップデートにより、EVA1とShogun Infernoのコンビネーションは非常にコンパクトで高画質、かつ低価格な撮影ツールになるだろう。DJI Ronin-SにEVA1を搭載し、5.7K Prores RAWをShogun Infernoに記録するという使い方も可能になる。
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