Atomos(アトモス)は、英国を拠点とするワイヤレス同期技術のメーカー、Timecode Systems(タイムコードシステムズ)を買収したと発表した。これはAtomosのモニターレコーダーにマルチカメラ収録機能の追加を想定したものだ。
Timecode Systems社について
Timecode Systemsは、タイムコードジェネレーターのメーカーとして、 UltraSync ONE、UltraSync Blue、SyncBac Proなどの製品で知られるメーカーだ。これらの製品は、DSLR、DSLM、プロオーディオ機器、フィルムおよび放送カメラ、Bluetoothを介したワイヤレス伝送、GoPro Hero用に特別に設計された同期ソリューションなどに採用されている。
ワイヤレスタイムコード同期システムとAtomos製品の統合
今日のテレビや映画業界で制作される多くの作品は、Timecode Systemsのソリューションを使用しており、「The Grand Tour」、「Top Gear」、「James Bond」などの映画もその一例だ。ワイヤレス制御モジュールと同期ユニットの技術は、次世代のAtomosの製品範囲全体に統合され、さらに、SDK内でスマートデバイス、オーディオ機器、カメラなどのサードパーティメーカーに無料で提供される予定。
マルチカム同期の有用性
マルチカメラ収録では多くの場合、ポストプロダクションがボトルネックであり、同期を単純化することにより、これらのプロセスをスピードアップできる。 AtomosがTimecode Systemsの技術を取り入れることにより、編集の効率がアップする。特に、異なるカメラを使用する場合、時間を大幅に節約し、マルチカム撮影を容易にする。
ワイヤレス同期テクノロジーを備えた最初のAtomos製品
HDR機能を備えた Atomos Ninja V 5インチレコーダー/モニターは、まもなく新しいAtomXワイヤレス同期モジュールを搭載する。この新製品は、Timecode SystemsとAtomosが共同で設計しており、複数のNinja Vと、Timecode Systemsの機能を備えた他のカメラシステムとのシームレスな同期を実現する。これにより、デイジーチェーン接続されたNinja Vもワイヤレスで制御可能になり、どのユニットをマスターにするかも自由に選択できる。