ライブストリーミングとリモートコラボレーションのためのクラウドベースサービス、Atomos Cloud Studioがついにリリースされた。NINJA V/V+、ZATO CONNECT、SHOGUN CONNECTデバイス用の新しいAtomos CONNECTモジュールと統合されており、現在世界中で出荷が開始された。
NAB 2022で、オーストラリアの会社Atomosは、NINJA V/V+用のAtomos CONNECTモジュールとSHOGUN CONNECTという、初のネットワーク接続デバイスを発表した。その直後、手頃な価格のZATO CONNECT HDMIストリーミングモニターが、このクラウド接続デバイスのファミリーに加わった。
この展示会では、リアルタイムのコラボレーションとストリーミングのためのビデオ制作ツール一式であるCloud Studioのプレビューも提供された。このたび正式にサービスが開始され、新しいハードウェアの出荷も開始された。
Atomos Cloud Studioが出荷開始
Atomos Cloud Studioは、一連のクラウドベースのツールで構成され、大きく3つのサービスに分類されている。最初に利用可能になるのはAtomos Streamで、まもなくAtomos Capture to Cloudがそれに続く。さらに、ライブビデオやマルチカメラ撮影のための仮想コントロールルームであるAtomos Live Productionは、9月に開始される予定。
Atomos Streamは、CONNECTモジュール、ZATO CONNECT、SHOGUN CONNECTを利用して、YouTubeやTwitchなどの人気プラットフォームへ直接ストリーミング配信できる。同社によると、近日中にFacebook Liveが加わる予定。現在、同サービスでは、1つのプラットフォームへの配信しかできない。しかし、Atomosは、複数のプラットフォームを同時にサポートする「プレミアム」サービスを近日中に開始すると発表している。
さらに、Atomos CONNECTとSHOGUN CONNECTは、まもなくファームウェアのアップデートを受け、frame.ioのCamera-to-Cloud(C2C)技術との統合が可能になる予定だ。これにより、ネットワークに接続されたデバイスを使用して撮影された映像に、編集者や遠隔地の共同制作者がすぐにアクセスできるようになる。
Atomos CONNECT製品、全世界で出荷開始
Atomos CONNECT、ZATO CONNECT、SHOGUN CONNECTを含むAtomos CONNECT製品群の出荷が開始された。このシリーズは、あらゆるレベル、予算のプロダクションにAtomos Cloud Studioへのアクセスを提供する。
Atomos CONNECTとSHOGUN CONNECTは、それぞれNINJA V/V+用の追加モジュールと、ネットワーク接続機能を備えたオールインワンの7インチモニター/レコーダーだ。両機器ともframe.io Camera-to-Cloud連携に対応しており、クラウドベースのコラボレーションプラットフォームに1080pのプロキシファイルを即座にアップロードしながら、DNxHR/DNxHD/ProRes、またはProRes RAW版の映像を高品質で記録することが可能だ。
一方、ZATO CONNECTは、ストリーミング機能を備えた5インチのオールインワンモニター。さまざまなカメラやUSB UVCウェブカメラのソースからHDMIで映像を取り込み、Wi-fi 5やギガビットイーサネットですぐにクラウドにストリーミングすることができる。
価格と発売時期
新製品「Atomos CONNECT for NINJA V/V+」「ZATO CONNECT」「SHOGUN CONNECT」の価格は以下の通り。
- NINJA V/V+用CONNECTモジュール – $399
- ZATO CONNECT – 399ドル
- SHOGUN CONNECT – 1,299ドル
さらに、Atomos Cloud Studioは今後3ヶ月間無料となる。その後、2022年10月からは月額制のサブスクリプションサービスに変わり、月額5$からという低価格で提供される予定だ。