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Atomos Ninja Vがソニーα7SIIIのRAW外部記録に対応

Atomos Ninja Vがソニーα7SIIIのRAW外部記録に対応

Atomosは、2020年9月にNinja VのAtomOSアップデートを無料で行うと発表した。これにより、Ninja Vはソニーのα7S IIIからの16ビットリニアRAW映像を記録し、12ビットログのProRes RAWファイルとして保存できる。最大4K60pで記録可能だ。センサー全体からのデータを記録するため、実際には約4.2Kになる。これは、C4K(DCI 4K)の解像度を少し上回る。

α7S IIIは、10ビット4:2:2で最大4K120fpsで内部記録できるだけでなく、フルサイズのHDMIコネクタを介して16ビットのRAWビデオ信号を出力できる。α7SIIIの記事も参照いただきたい。

α7S IIIの発表直後に、Atomosは5インチHDRレコーダーNinja Vがα7S IIIからのRAWビデオをサポートするファームウェアアップデートを行うことを発表した。

Ninja Vがα7SIIIのRAW出力に対応

Ninja Vは、12ビットのProRes RAWでα7S IIIの映像をフルダイナミックレンジで記録して、ポストプロダクションのラチチュードを向上させることができる。 RAWファイルは、HDRやSDR(Rec.709)の柔軟性を高めるのに最適だ。画像はAtomX SSDminiまたは他の互換性のあるSSDドライブに直接記録される。 α7S III内部記録はUHDのみなので、C4K(DCI 4K)で霧臆する場合は。これが唯一の方法となる。これは約4.2Kで、C4K解像度を少し超えている。

Ninja Vの5インチモニターは1000nitの明るさがあり、ユーザーはHLGおよびPQ(HDR10)形式を選択してHDRでα7S III RAW信号をモニターしたり、LUTを使用してS-Logプロファイルをネイティブに表示したりできる。 なお1000 nitの明るさでは、Rec.709画像よりも画面のダイナミックレンジが少し大きくなるが、ハイエンドのHDRモニターでも、10stop程度しか表示できない。波形、倍率、ピーキングなどのツールをタッチスクリーンで表示することもできる。

Ninja VでのProRes RAW記録では、時間制限はない。メディアに空きがあり、デバイスの電源が入っている限り、連続記録できる。Ninja Vはアクティブ冷却を備えているため、オーバーヒートの心配はない。なお、Ninja VでRAWビデオを記録すながら、カメラのメモリーカードに同時に記録できる。これにより、バックアップファイルを同時に収録できる。

α7S IIIの16ビットリニアRAW出力は、最大4K60pの12ビットProRes RAWとしてNinja Vで圧縮および記録される。特に暗い撮影環境(ISOが高い場合)での利点の1つは、ProRes RAWファイルを使用すると、ノイズ低減とシャープネスを細かく制御できる。このワークフローを使用すると、カメラ内のシャープ化やノイズ除去などを使用しないで、ショットごとに正確に調整できる。 α7Sシリーズのカメラは通常、可能な限り多くの内部ノイズ低減を適用するため、これは重要なポイントだ。

AtomosのCEO、Jeromy Young氏は、Ninja Vがソニーの16ビットリニアRAWからの「ほぼすべての画像情報」を12ビットログのProRes RAWに記録することを保証している。リニアRAWとログRAWの違いは非常に技術的なトピックであり、どちらのアプローチが優れているかについては意見が異なる。

Ninja V ProRes RAW Recording from Sony a7S III. Image credit: Philip Bloom
Ninja V ProRes RAW Recording from Sony a7S III. Image credit: Philip Bloom

Ninja V ではProRes RAWと、高帯域幅で圧縮率の低いProRes RAW HQの両方がサポートされている。 ProRes RAWは現在、Final Cut Pro X、Adobe Premiere、Grass Valley Edius、およびASSIMILATE SCRATCH、Colorfront、FilmLight Baselightなどのアプリでサポートされている。

α7S IIIは、HDMI経由で10ビット422ビデオを出力することもできる。 Ninja Vおよび他のAtomosレコーダーでは、これを10ビットの422 LogまたはRec.709ビデオとして最大4K60pでProResまたはDNxコーデックで記録できる。この場合は、ProRes RAWよりも長い記録時間記録できる。

英国を拠点とする映画製作者フィリップブルームは、「The Paddleboarder」というタイトルのAtomosの短いプロモーション映画を撮影し、α7S IIIとNinja V ProRes RAWの画質を紹介している。

α7S IIIからのHDMIを介したRAW記録を行うには、Ninja VのAtomOSアップデートが必要(無料)で、2020年9月にリリースされる予定。

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