Atomosは、Ninja Vモニターレコーダー用のAtomX Ethernet / NDIとAtomX Syncモジュールを発表した。
AtomX Ethernet/NDIの概要
AtomX Ethernet / NDIは Atomos Ninja Vに装着し、1 GigEイーサネット接続を介してビデオとオーディオの入出力を可能にするブレークアウトボックスで、電力も供給する。これにより、Ninja Vはネットワーク上の任意のNDIデバイスと通信し、ライブブロードキャストが可能になる。
このモジュールはNewTekが作っており、NewTekはIP over Videoの標準としてNDIを開発している。 映像や音声の伝送にはHDMIとSDIが標準的な方法だが、IPとNDIはここ数年、放送分野でも使用されるようになってきた。 Atomos Ninja Vは NewTekのTriCasterやNDIプレイアウトシステムのスイッチャーを使用するユーザーに向けて設計されており、ライブブロードキャストやストリーミング環境でレコーダー、モニター、あるいは再生デバイスとして使用することができる。
以下はAtomXの主な機能。
- 1Gb /秒イーサネットI / O
- 10Gを超える100以上のチャンネル
- NDI HD60pエンコードとデコード
- 最大30msの遅延
AtomX Syncモジュールを使用した Atomos Ninja Vのワイヤレス同期と制御
AtomX Syncモジュールは、Ninja VのBluetoothによるワイヤレス制御が可能になり、タイムコード、ゲンロック、およびコントロールを300m以上離れたネットワークデバイスからできるようになる。これにより、ライブでのマルチカメラ制作などでDSLRカメラやミラーレスカメラを複数台使用する場合、あるいはオーディオは別に収録する場合に、デバイスの同期ができる。
AUXタイムコードはオーディオトラックに重畳され、Videotoolshed LTC Convert Softwareでデコード時に抽出し、NLEで使用することができる。 AUXタイムコードは、デコードする必要はなく、AvidやResolveで読み取ることができる。
現時点では、Bluetooth経由でデバイスをどのように制御できるかは明確でないが、AtomosはTimecode Systemsと協業しており、iOSアプリケーションでの使用が期待される。
バッテリーは、AtomX Syncモジュールでホットスワップすることもできるため、中断することなく連続的なライブ送信が可能だ。
以下はAtomX Sync Moduleの主な仕様。
- 300mの伝送範囲
- 1000を超えるデバイスを接続可能
- HD / 4Kで最大60p
- マスターコントロールとスレーブコントロール
- Bluetooth 4.0経由で1GHz伝送
現時点では、これら2つのAtomXモジュールの発売時期は未定だが、これらの2つのアクセサリーは、 Atomos Ninja Vの使用範囲を大きく広げるだろう。
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