AtomosがNinja V Pro Kitを発表した。これはHDMIとSDIを介してRAW映像をモニターし記録するために必要なすべてのものを、1つのパッケージにまとめたものだ。
Ninja Vモニター/レコーダーは、多機能ながらリーズナブルな価格で非常に人気のあるデバイスだ。しかしSDI接続では、オプションのAtomX SDIモジュールが必要となる。
更に、カメラのバッテリーD-Tapコネクタから電力を供給するためのダミーバッテリーが必要になる場合がある。 Pro Kitは、これら必要なものをパッケージにすることにより簡単にオーダーできるようにした。
Ninja V Pro Kitの概要
これは新製品ではなく既存の製品のバンドルであるため、Ninja Vを初めて購入する場合にのみ必要となる。Ninja V Pro Kitは以下のもので構成されている。
- Atomos Ninja Vモニター/レコーダー(SDI経由でRAW記録するために事前にアクティブ化)
- AtomX SDIモジュール
- 5インチサンフッド
- バッテリーエリミネーター(ダミーバッテリー)
- D-Tapケーブル
- 国際規格プラグ付きDC電源
ProRes RAWをHDMIまたはSDI(最大6K)経由で記録し、最大2x 12GSDIと1xHDMI 2.0 10ビット最大4K/60pを同時に出力できるようになる。さらに、AtomX SDIモジュールにより、HDMIとSDI間の相互変換が可能になる。
HDMI RAW to SDIやRAW over SDIなどの機能には、Pro Kitに含まれているNinja Vのアクティベーションキーが必要となる。
RAW over SDI機能の追加により、Ninja Vは次のプロ用カメラに対応する。 HDMIでのRAW対応は多くのミラーレスカメラで可能となっているが、RAW over SDIはより上位のカメラが対象となる。互換性のあるカメラは次のとおり。
- パナソニックVaricam LT:最大4K/60pのRAW出力と最大2K/240pのハイフレームレート
- パナソニック EVA-1:最大5.7K/30pのRAW出力と最大2K/240pのハイフレームレート
- キヤノンC500とC300 Mark II:最大30pで最大DCI4KおよびUHD4KのRAW出力
- XDCA-FX9を搭載したソニーFX9:最大DCI4K/60pおよび2K/180pでのRAW出力
- ソニーFX6:最大DCI4K/60pのRAW出力
ソニーFSシリーズのカメラ(FS700、FS5、FS7)はNinja Vではサポートされていないので注意いただきたい。これらのカメラにはShogunが必要。
ミラーレスカメラについては、こちらのAtomosのリストを参照いただきたい。
価格と発売時期
Pro Kitは完全なバンドルだが、Ninja Vの既存のユーザーは、AtomX SDIモジュールを199ドルで購入することにより、同じレベルに拡張できる。新しいRAW over SDIおよびHDMI RAW to SDIビデオ機能は、個別のアクティベーションキーを介して99ドルでNinja Vに追加することもできる。
既存のAtomX SDIモジュールのユーザーは、Ninja Vの10.61ファームウェアアップデートで4:2:2ビデオ入力のSDI <-> HDMIクロスコンバージョンが可能となる。
Atomos Nija V Pro Kitは現在949ドルで購入できる。
なお、早期のオーダーでは、ローンチプロモーションの一環として無料のAtomos Connectが同梱される。
Link: Atomos