Atomosは同社のNinjaVが富士フイルムのラージフォーマットセンサーミラーレスカメラGFX100SのProRes RAWを記録に対応すると発表した。富士フイルムは先にGFX100Sカメラを発表したが、これに続きAtomosがNinjaVでGFX100Sからの映像出力を受け、ProRes RAW記録に対応する。
Atomos Ninja V
Atomos Ninja Vは、5インチ1000nit HDR高輝度モニター/レコーダーで、ソニーα7SII、パナソニックLumix SH1、シグマfp、富士フイルムGFX100など既に多くのカメラに対し、HDMI入力を介して4K ProResやProResRAWの記録をサポートしている。
今回の発表により、富士フイルムの新製品GFX100Sでもこれが可能になり、Ninja Vは、GFX100Sの43.8x 32.9mm 102メガピクセルBSICMOSセンサーからダウンサンプリングされて出力された映像信号を、最大4K/30p/12ビットProResRAWビデオで記録する。
GFX100Sはより低価格化を進めたモデルで、ラージフォーマットセンサーカメラでの制作コストの低減に貢献する。
ProRes RAWサポート
富士フイルムは2021年夏のファームウェアアップデートでホワイトバランスとISOのサポートを予定しており、ポストプロダクションでの柔軟性が高まる。
ProRes RAWの利点
NinjaVでGFX100Sからの映像をProResRAWで記録できることにより、ポストプロダクションでRAWビデオのメリットとProResのリアルタイムパフォーマンスを享受することが可能になる。映像のルックを調整し、明暗やディテールの表現の自由度が高くなり、HDRワークフローにも最適になる。また、ProRes RAWと、圧縮率が低くより高い帯域幅のProRes RAW HQもサポートされる。ファイルサイズの低減で、ファイル転送、メディア管理、アーカイブの高速化、簡素化を実現する。 ProRes RAWは、現在Final Cut Pro、Adobe Premiere Pro、Avid MediaComposerなどでサポートされている。
まとめ
ラージフォーマットセンサーカメラからの映像を比較的安価にRAWで記録できるようになったのは、非常に魅力的なことだ。 今後はブラックマジックデザインがDaVinciResolveでもProRes RAWをサポートすることを期待したい。