Atomosは、19インチHDRモニターレコーダー、Sumoを発表した。1080/60pライブスイッチングと記録ができる他、4K 12ビットRAW、10ビットProRes / DNxHRに対応している。
Atomos Sumoの概要
Atomos Sumoは、19インチ1920×1080の10ビットLCDパネル(1200nit)を搭載。これは、AtomHDRエンジンによって駆動され、カメラ、ゲームコンソール、あるいはTVのLog / PQ / HLGをリアルタイムのHDRで、10stop以上で表示することができる。 Sumoのキャリブレーションは、X-Rite社のi1DisplayProを使用して、正確なHDRとRec709のモニタリングを保証する。
編集やグレーディング用のHDRモニターが必要な場合、Sumoは手頃な価格の選択肢だ。 VESAマウントとスタンドが付属しており、様々な設置が可能。オプションの取り付けプレートを使用すると、2つのV-LockまたはAnton Bauerバッテリーをマウントすることもできる。 Sumoにはホットスワッピングによる無停電電源システムが搭載されているため、一旦電源を切ること無くバッテリーを交換することができる。
記録
Sumoは、ソニーFS5 / FS7 / FS700、Canon C300MKII / C500、またはPanasonic Varicam LTのSDI出力から、12ビット4K/30pをCDNGで、または10bit Apple ProRes / Avid DNxHRを4K/60p、2K/240p RAWで記録することができる。同社の他のモデル同様、長時間記録に適した2.5インチSSDを採用している。
ライブスイッチング
Atomos Sumoには、 Convergent Design Apolloに搭載されているようなライブスイッチング機能も盛り込まれた。ライブ映像をスイッチングやミキシングしたり、QuadLink SDI接続の4つのHD映像を並行して記録したりすることができる。映像をモニターしながらクロスフェードやハードカットできる他、メタデータタグで映像を管理することも可能。即ちこれは非破壊編集であり、最終的な編集結果は、更に編集可能だ。
接続
Sumoには、HDMI 2.0および3G QuadLink / 6G / 12G SDIコネクタが用意されている。Quad SDI入力には、コンバーターを必要とせず複数の1.5または3G SDI出力を備えたカメラを接続できる。HDMI 2.0は、最大4K/60pの入出力をサポートするほか、オープンプロトコルでHDR自動化やカメラセッティングのインポートも可能。また、Genlock機能やLTCタイムコードもサポートされている。
48V Phantom電源付きバランスXLRモニター
Sumoには、外部マイク入力用のフルサイズXLR接続があり、48Vのファンタム電源も供給される。専用メーター、フレーム遅延とゲインの調整、3.5mmステレオヘッドホンジャックと内蔵スピーカーも装備されており、オールインワンレコーダーとしての機能が全て搭載されている。
Convergent Designと並んで、Atomosはモニターレコーダーでは代表的なメーカーだ。Shogunは、Odyssey 7Q +より安価な選択肢であり、堅牢で信頼性の高いモニターレコーダーと言える。 AtomosはSumoにHDRを採用し、かなり手頃な価格の新製品とした。
Atomos Sumoは2017年の第3四半期に約2,500ドルで発売されるとのこと。
NABで更に詳しく報告したい。