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BBCのプラネットアースⅡ制作背景と機材

BBCのプラネットアースⅡ制作背景と機材

BBCのドキュメンタリーシリーズ「プラネットアースⅡ」は、スローモーション撮影や野生生物に間際まで近づいた撮影など、今まで見たことのないような映像を4Kで収録している。 Voxのこれらの動画は、どのように制作されているのかを見てみよう。

Vox observatory: Capturing Planet Earth II – three explaining videos

プラネットアースの映像は実にユニークなものだが、ニュースとオピニオンのウェブサイトVoxは、このような映像を可能とした3つの撮影技術を解説したビデオを制作した。映画制作に携わるものでなくても、非常に面白い内容だ。このビデオでは、クリエイティブディレクターを務めるNeil Nightingale、Planet EarthのエグゼクティブプロデューサーMike Gunton、Planet Earth II: Island (日本でのタイトル:新天地への挑戦)のプロデューサーElizabeth White、Planet Earth : Deserts (同:乾きの大地を生きぬく)のプロデューサーEd Charlesといった関係者に話を聞いている。

1. 映画的な制作手法

最初のビデオは、過酷な自然環境で映画のような映像を撮影することが可能になった技術の進歩を説明している。彼らは2006年から続くプラネットアースの最初のシリーズと比較し、古いアナログ映像でもカメラの大きさと安定化がどのように映像に影響を与え、新しい可能性を開拓したかを説明している。彼らはドローンを使用することの利点についても言及しているが、映像の撮り方が変化しても、全体のドラマ仕立ては変わっていない。では最初のビデオを見てみよう。

2. フレームレートについて

2番目のビデオは、“How wildlife films warp time ”と呼ばれているもので、スーパースローモーションとタイムラプス撮影の使用について説明している。ハチドリや昆虫などのスローモーションを撮影する超高速カメラの使用に関しての説明だ。興味深いのは、彼らがフイルムカメラで高速フレームレート撮影することについても触れていることだ。このビデオでは、タイムラプスとハイパーラプスのテクニックについても説明している。下がそのビデオ。

3. 暗い環境での撮影

最後のビデオでは、夜間撮影について触れられている。人工照明を使用すると動物が怯えてしまうという、夜間撮影の初期段階で直面する問題がある。夜間に野生生物を撮影するには、赤外線カメラの使用、感熱カメラの使用、そして超高感度センサーを持つカメラの使用と、3種類の撮影方法が考えられる。高解像度の高フレームレートの夜間映像を撮影するために、赤外線撮影に対応させたRED Dragonをどのように使用したかが分かる。赤外線カメラと感熱カメラはモノクロ画像になるが、完全な暗闇で撮影するにはこれらの方法を取らざるをえない。3番目の、超高感度センサーを持つカメラの使用に関しては、ソニーのα7S IIを上げている。下が、そのビデオだ。

最初のBBC制作4Kドキュメンタリーシリーズ「プラネットアースII」は、2016年11月6日に英国で放送された。

 

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