米国の新興会社Bird Eyes Technologiesは、DJI TB50 / TB55バッテリーを使用してカメラやアクセサリーに電力を供給できる新しいVマウント/ゴールドマウントバッテリーアダプター、BA5000を発売した。 BA5000 Basicは17アンペア出力で、2つのD-Tap電源出力を備えている。 BA5000 Proバージョンは、2ピンLEMO出力と5V USB出力も装備している。
従来のVマウントやゴールドマウントバッテリーは、手頃な価格とは言い難かった。実際、これらを初めて導入する場合、2~3個のバッテリーと充電器が必要になる。これは1000ドル以上の投資が必要だ。 DJI TB50 / TB55バッテリーを使用するDJI Ronin 2やInspire 2を既に所有している場合、Bird Eyes TechnologiesのBA5000バッテリーアダプターを使用すると、コストを節約できる。
バッテリーアダプター
バッテリーアダプターの考えは新しいものではない。先には、DeWalt電源ツールバッテリーを使用してカメラとアクセサリーに電力を供給するKesslerのMag Max 3Aアダプターをレポートした(英語)。また、Freefly MoVi Proの所有者なら、既にIgnite Digi TB50バッテリーアダプターを使用しているかもしれない。その名前の通り、Ignite DigiアダプターはDJI TB50バッテリーを使用してMoVi Proに電力を供給する。
DJI TB50 / 55バッテリーを使用する理由はいくつかある。まず、コストは、TB50バッテリーは159ドルで、より大きなTB55バッテリー(178Wh)は475ドルだ。一方、高品質のV-Lock / Gold Mountバッテリーは、200〜975ドルで販売されている。
2番目の利点は、標準のV-Lock / ABと比較してTB50 / 55の充電速度がほぼ2倍という点。最後に、TB-50バッテリーは約17アンペアを出力できるが、V-Lock / ABバッテリーパックの場合は約12アンペアだ。
BA5000の主な特徴
Bird Eyes TechnologiesのBA5000はTB50 / 55バッテリーでカメラやアクセサリーに電力を供給する。ポジティブロック機構により、バッテリーはしっかりと保持される。 BA5000は、T6-6061アルミニウムと樹脂(デルリン)で作られている。
電圧は16.8 V〜11.5 Vで、17アンペアの出力が可能。また、アクセサリーに電力を供給する2つのD-Tap出力を持つ。 BA5000の背面には2つの1 / 4-20インチスレッドと1つの3/8 -16インチスレッドがあり、他の位置にマウントすることもできる。
17Vを超えた場合やBA5000内部の電子機器の過熱、および短絡などで過電圧や電圧低下、あるいはアダプターの出力側の過電流、過電圧が発生した場合、アダプターは即座にシャットダウンし、機器を保護する。
BA5000 Basic と BA5000 Pro
BA5000には、ベーシックバージョンとプロバージョンの2つのバージョンがある。
- どちらのバージョンも2つのD-Tap電源出力ポートを備えている。
- Proバージョンには、2ピンLEMO出力(Teradek極性)と5V USB出力が装備される。
- Proバージョンには小さなLCDディスプレイがあり、アダプターとバッテリーの状態を表示する。
基本的な機能は同じなので、電源ポートの要不要によって選択すると良いだろう。
価格と発売時期
BA5000 Basicの価格は449ドル、Proバージョンは549ドル。どちらも4月に出荷を予定しているが、Bird Eyes TechnologiesのWebサイトで予約注文できる。
なお、同様のTB50バッテリーアダプターがRocky Designからすでに発売されている。 Rocky Designのものはバッテリーをホットスワップでき、2個のDタップとLEMO出力を持つ。価格は359ドル。